海軍作家の足跡
2022-07-15 12:00:18
大和ミュージアム第30回企画展:海軍を描いた作家たちの物語
広島県呉市の呉市海事歴史科学館、大和ミュージアムで待望の第30回企画展が開催されます。この展示は、海軍をテーマにした作家たち、特に阿川弘之、吉田満、そして吉村昭の作品に焦点を当てています。本展示では、彼らが描いた戦艦「大和」「長門」「陸奥」について、多角的に紹介される予定です。
展示構成と特徴
展示は三つの章から成り立っています。まず第一章では吉田満の特集として、「亡き戦友の魂とともに」というテーマのもと、彼の名著『戦艦大和ノ最期』の草稿や、彼に関する資料が展示されます。吉田満がどのように戦友の思いを綴り、歴史を形作ったのかが伺える貴重な展示です。
続く第二章では阿川弘之が取り上げられます。「戦友・海軍とともにあゆみ続けて」という内容で、彼の書斎を部分的に再現したコーナーが設けられ、特に「軍艦長門の生涯」に関する取材ノートが公開されます。また、彼の提督三部作に基づく取材ノートも併せて展示され、阿川の多面的な視点が楽しめます。
第三章では吉村昭が登場し、「二つの相反する時代を生きて」というテーマで構成されます。彼が手がけた「戦艦武蔵」の原稿や、「陸奥爆沈」に関する取材ノートと、実際の救難調査の記録も展示される予定です。吉村昭が如何にして激動の時代に向き合ったのか、その深層に触れることができます。
インタラクティブ展示と朗読映像
この企画展では、展示会場にインタラクティブ要素も加わり、観客が画面上の文字に触れることで、関連する文章や画像が浮かび上がる仕組みになっています。これにより、訪れる人々が作品の背後にある文脈をより深く理解する手助けとなるでしょう。
また、広島県出身の声優による朗読映像もあり、海軍や作家の物語に新たな命を吹き込む内容となっています。
参加情報
この第30回企画展は、呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)にて開催され、詳細は公式ウェブサイトに記載されています。また、問い合わせも受け付けており、資料や企画に関する情報は学芸課へ、広報や営業に関しては運営グループへ連絡することができます。歴史と文学が交差する貴重な機会をお見逃しなく。
会社情報
- 会社名
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呉市海事歴史科学館
- 住所
- 広島県呉市宝町5番20号
- 電話番号
-
0823-25-3017