小学校教育の課題と未来
2022-12-21 14:00:01

小学校教育への不満と非認知能力育成:親の意識調査から見えてきた課題とオルタナティブスクールの可能性

小学校教育への不満と非認知能力育成:親の意識調査結果から見えてきた課題とオルタナティブスクールの可能性



近年、小学校教育に対する親の関心は高まっています。子どもたちの将来を真剣に考える親御さんにとって、学校教育は大きな関心事であり、その現状への評価は様々です。

この度、教育実践研究機関であるamazing collegeが実施した調査では、小学生の子を持つ親1044名(公立小学校に通う子の親505名、私立小学校に通う子の親539名)を対象に、小学校教育に関する意見を調査しました。その結果、意外な事実が見えてきました。

多くの親が抱く小学校教育への不満



8割以上の親が、子どもの将来を考慮して現在の学校を選んだと回答する一方、約半数が学校教育に何らかの不満や不安を抱えていると答えました。

不満・不安の内容としては、「教育方法(45.3%)」、「教員(42.0%)」、「教育内容(39.4%)」が上位を占めました。具体的には、画一的な教育方法、教員の質、教育内容の時代への適合性の不足などが挙げられており、子どもの個性を伸ばしきれない、可能性を摘んでしまうのではないかといった懸念が多数寄せられました。

未来に必要な能力と小学校教育の現状



調査では、これからの時代に必要となる能力として「判断力(67.0%)」、「自主性(57.9%)」、「言語能力(49.9%)」が上位にランクインしました。これらの多くは、学力(認知能力)以上に重視されている非認知能力です。

しかし、「現在の小学校教育で非認知能力は十分に伸ばせるか」という質問には、約4割の親が「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」と回答。非認知能力の育成という点において、現状の小学校教育への疑問や不満が強いことが浮き彫りになりました。

オルタナティブスクールへの関心の高まり



非認知能力育成に特化したオルタナティブスクールは、まだ認知度が低いものの、約4割の親がその存在を知っていました。そのイメージは、「怪しい」といったネガティブなものから、「個々の能力を尊重する」「融通の効く授業」といったポジティブなものまで様々です。

しかし、既存の学校教育とは異なる教育形態であっても、子どもの能力を伸ばせる環境であれば受け入れたいと考える親は8割近くに上ります。これは、既存の教育制度に疑問を持つ親の増加を示唆しており、オルタナティブスクールへの期待の高さを物語っています。

amazing college:オルタナティブスクールの取り組み



今回の調査を実施したamazing collegeは、「子ども自身が創り出す学校」というコンセプトのオルタナティブスクールです。「未来そうぞう科」を軸に、子どもの好奇心や探究心を大切にした教育を実践しています。

子ども自身の「好き」「やりたい」「知りたい」を起点に、文部科学省の学習指導要領の内容も取り入れながら、子ども主体のカリキュラムを構築。主体的実践力、協働的実践力、創造的実践力の育成を目指しています。

まとめ:これからの教育を考える上で



今回の調査結果から、多くの親が現状の小学校教育に課題を感じていること、そしてオルタナティブスクールへの期待が大きいことが明らかになりました。

子どもたちの可能性を最大限に引き出すためには、画一的な教育ではなく、個々の個性や能力を尊重し、主体的な学びを促す環境が不可欠です。オルタナティブスクールは、その一つの選択肢として、今後ますます注目を集めていくでしょう。

会社情報

会社名
amazing college
住所
埼玉県東松山市松本町2-10-30
電話番号
0493-25-1120

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