介護とともに笑いを届ける川柳コンテスト
2025年7月から9月の期間に開催された第4回「介護の日」川柳コンテスト。その応募総数は11,827句に及び、872名のご入居者やそのご家族、スタッフが投票に参加しました。このコンテストは、介護に対する理解と関心を深める取り組みとして、毎年11月11日の「介護の日」に合わせて発表されています。
大賞作品の紹介
今回のコンテストから選ばれた最優秀賞、通称「グッドタイム大賞」は、次の作品です。
「備蓄して おけばよかった 記憶力」
この作品は、介護において重要な記憶力についての率直な思いをユーモラスに表現しています。幅広い年齢層からの応募があり、それぞれの視点や体験が作品に反映されています。
多彩な作品の数々
介護をテーマにした今回の作品には、利用者本人の体験やご家族の思いが込められたものが多く、特に日常生活に根ざしたリアルな視点が際立っています。以下は、優秀賞に選ばれた他の作品の一部です:
- - 「リハビリに 励み万博 もう一度」 (コナガヤマック・53歳・静岡県焼津市)
- - 「万博が 距離を縮めた 祖母と孫」 (まごんぬ・30歳・大阪府枚方市)
- - 「車いす 母乗せ父は 「押し活」と」 (しーしー・53歳・千葉県千葉市)
- - 「思い出を 拾い集めて 古希ん集」 (ムーミンママ・74歳・静岡県三島市)
- - 「介護して 照れずにハグが できる日々」 (ナンサン・84歳・神奈川県横浜市)
- - 「PayPayで 支払う父の 自慢顔」 (なあこ・55歳・埼玉県入間市)
- - 「手をつなぎ 昨日と同じ 道をゆく」 (うふふ・63歳・石川県小松市)
- - 「詐欺電話 世間話が 終わらない」 (セキレイ・82歳・東京都荒川区)
コンテストの背景と目的
「介護の日」川柳コンテストは、単なる作品発表に留まらず、応募者にとって介護に関する認識を深める絶好の機会でもあります。過去の経験や思いを言葉にすることによって、介護サービスを受ける側、提供する側の双方にとっての心の声が聞かれる場となっています。このような川柳づくりの過程で、参加者は介護を明るく前向きに捉えるきっかけを得ているとの声も届いています。
地元メディアもこのイベントを取り上げ、多くの視聴者が介護について考える良い機会になったと評価しています。都市部での「介護の日」の活動が広まり、地域社会における介護に対する理解が深まることが期待されています。
今後の展望
次回の川柳コンテストは2025年に開催予定で、エントリーも同年の7月からスタートします。初心者から経験者に至るまで、年齢や背景を問わず多くの方々に参加していただき、さらなる深化を図っていく所存です。詳細は公式ウェブサイトで随時発表される予定です。
介護についての理解を深める一助となるこのコンテストは、今後も継続的に実施されることでしょう。多くの参加者の発想と情熱が介護の未来を明るくしていくことを心より願っています。