医療ロボット開発提携
2025-08-21 11:58:40

RoboPath株式会社とシライ電子工業が病院向けロボット開発で提携

RoboPath株式会社とシライ電子工業が病院向けロボット開発で提携



東京都渋谷区に拠点を置くRoboPath株式会社は、自律型AI搭載サービスロボット「UP」の販売代理店契約を、滋賀県野洲市のシライ電子工業株式会社と締結しました。この提携により、二社は戸田中央メディカルケアグループ 田園調布中央病院でのロボット導入を通じ、病院向けの新たなロボットソリューションの共同開発に乗り出します。

提携の背景


医療機関における人手不足は深刻で、特に検体の搬送などの煩雑な業務が多く、これが医療従事者に大きな負担を強いています。こうした課題に対処するため、シライ電子工業は医療分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に取り組んでおり、RoboPathのロボット技術を応用することで、効率的かつ質の高い医療サービスの提供を目指しています。

病院での実証プロジェクト


戸田中央メディカルケアグループの田園調布中央病院では、RoboPathの「GOGO」という第2世代自律型AIロボットが導入されています。このロボットは軽快にエレベーターや内線電話システムと連携し、医療業務の効率化に寄与しています。実際に導入されたことで、搬送業務からスタッフが解放され、医療従事者が患者ケアに専念できる環境が整いました。

例えば、午前中に特に多くの搬送が要求される状況において、「GOGO」が1日30回の搬送業務を自動化。これによって医療従事者の残業時間が削減され、特に忙しい時間帯における人員配置の負担も軽減されるといった具体的な効果が現れています。

新たなロボットソリューションの概要


RoboPathとシライ電子工業は、「UP」に基づいた病院向けロボットソリューションの開発を進めています。このソリューションは、検体や薬剤などを搬送するための専用ハードウェアと、病院業務に即した搬送スケジュールを設定できるソフトウェアからなる柔軟なユニット構造を持っています。これにより、手術室や病棟など各部門のニーズに応じた高い実用性を実現します。

2025年下期の提供を目指すこの新しいソリューションは、実証現場で得られた知見を基に、ユーザーの声を反映した改良が続けられます。

多機能サービスロボット「UP」の特徴


RoboPathが開発した「UP」は、医療現場の多様な業務ニーズに応じたモジュール設計が特長です。このロボットは、配達や搬送、清掃など複数の業務を一台でこなすことができる世界初のモデルです。

さらに、エレベーターとの連携が容易であるため、導入期間が短縮され、運用時のトラブルを減少。また、今までのロボットでは困難だった反射や透明素材にも対応可能な高精度センサーを搭載しています。これにより、多層階施設においても安定した稼働が可能です。

企業概要


シライ電子工業はプリント基板の設計と製造を主な業務とし、医療業界への技術導入を推進しています。一方、RoboPathはサービスロボットおよびITソリューションの開発・販売を手掛けています。これら二社の協力によって、医療現場における効率的な業務運営が実現されることが期待されています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

会社情報

会社名
RoboPath株式会社
住所
東京都渋谷区広尾5-4-12大成鋼機ビル4階
電話番号

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。