シーエムプラスが展開する新たな脱炭素・省エネサービス
株式会社シーエムプラスは、東南アジアにおける製薬工場向けに新たな脱炭素・省エネルギー支援サービスを始めた。この取り組みは、環境や社会、経済の持続可能性を重視し、今後の管理課題として注目されている。シーエムプラスは、2013年から2015年にかけてベトナム、シンガポール、インドネシアに現地法人を設立し、日本企業の生産設備の建設を支援してきた実績を持つ。
今回のサービスは、製薬企業、医療機器、自生医療などのライフサイエンス業界における脱炭素化の取り組みとして、グループ全体で一体となって進められる。特に、医薬品製造施設でのCO2排出削減へのアプローチが求められ、品質管理の観点からのハザード特定とリスク評価が重要な役割を果たす。
その取り組みの一環として、当社社員が寄稿した記事「Decarbonizing Pharmaceutical Manufacturing Facilities for Drug Products' Carbon Footprint Reduction」が、国際製薬技術協会(ISPE)の「Pharmaceutical Engineering」最新号に掲載される予定だ。この論文では、医薬品製造におけるCO2削減の実例や方法論が East Asia のプロジェクト事例とともに詳しく述べられている。
世界の製薬業界では、サステナビリティがますます重要視されており、企業は環境負荷を減少させる責任を追求している。医薬品製造業界でも、エネルギー効率化のための具体的な対策が必要だ。一例として、実際の製造現場における改善提案を検討する際、一般的な設備と比べて複雑な要素が多く、特にGMP(Good Manufacturing Practice)の観点からも厳しい基準が設けられたハザード特定とリスク評価が必要だ。こうした複雑さを理解しつつ、シーエムプラスは医薬品製造業界が直面する課題を解決するためのサポートを行っている。
さらに、SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも、カーボンフットプリントの削減に向けた計画を進める必要性が高まってきている。シーエムプラスは、製造施設のライフサイクルを意識した取り組みを強化し、製薬企業の特定ニーズに応える内容を提供する方針だ。
新たな支援サービスは、製薬業界のニーズに基づいており、持続可能な未来を見据えたものだ。これまでの経験と専門性を生かし、株式会社シーエムプラスは、製薬企業が抱える脱炭素化の課題解決に向けて、さらなる取り組みを行っていく。情報ポータルサイト「GMP Platform」は、国内のライフサイエンス業界の専門家にも利用される媒体となっており、さらに多くの方に当社のサービスを知ってもらうことが期待される。
ISPE機関誌の重要性
ISPEが発行する「Pharmaceutical Engineering」は、医薬品や医療機器製造に関与する専門家向けの技術情報を提供する機関誌として大変重要である。査読を経た各記事には、実際のケーススタディや持続可能性に関する内容が盛り込まれ、多くの業界人にとってのバイブル的存在となっている。
シーエムプラスの新たな取り組みが、製薬企業の脱炭素化に寄与することを期待したい。各国の医薬品製造現場が環境負荷を減少させることは、未来のライフサイエンス業界における持続可能な成長には欠かせない要素である。