建設機械の未来を切り拓く『e建機®チャレンジ2024』の全貌

建設機械の未来を切り拓く『e建機®チャレンジ2024』

2024年10月24日、運輸デジタルビジネス協議会（TDBC）と一般社団法人千葉房総技能センターが協力し、『e建機®チャレンジ2024』が開催されます。このイベントは、建設機械の遠隔操作技術の社会実装と新しい人材の発掘を目的とし、建設業界に新しい風を吹き込む試みです。

この大会は3回目を迎え、前回から進化した技術を活用して行われます。競技者は、最新の遠隔建機システムを用いて、リアルな工事現場の機械を遠隔操作し、タイムと精度を競います。この新たな形の競技は、eSportsのようなゲーム感覚で行われ、参加者は楽しみながらスキルを競い合います。

大会のポイント

イベントでは、以下のような多彩なプログラムが用意されています。

- 遠隔操作競技：建設機械を遠隔で操作し、実際の工事現場で行われる状況をリアルに体験。
- 参加者インタビュー：技術への理解を深めるため、競技中の参加者の様子をお届けします。
- ラジコン操作デモ：目視による操作のデモンストレーション。
- 映像伝送技術：プライベート5Gを使った映像の伝送技術を実演。
- 技術紹介：TDBCに所属する企業による関連技術の披露。

メディア関係者には、競技の合間に遠隔操作のデモ体験も提供されるなど、非常に多岐にわたるアクティビティが予定されています。

背景と意義

現在、日本の建設業界は技能労働者の深刻な不足に直面しています。2019年には約330万人いた人数が、2025年までに200万人を切る見込みです。さらに、「2024年問題」により時間外労働が制限され、安全性を保ちながら人員不足を克服し、生産性を確保することが求められています。

TDBCは、この課題を解決するために、性別や年齢に関係なく建設業界の新たな雇用を生み出すことを目指しています。大会では、学生やプロゲーマーなどが、千葉県平川町にある建設機械を遠隔操作し、ゲーム感覚で競技を行います。これらの取り組みを通じて、社会の人々の理解が深まり、新しい働き手が増えることを期待しています。

イベント会場

1. 遠隔操作会場：ウイングアーク1st 株式会社（東京都港区六本木）
2. 建設機械稼働会場：千葉房総技能センター内（千葉市緑区平川町）

スケジュール

大会の当日のスケジュールは以下の通りです。

- 12:30 開会
- 13:00 予選競技開始
- 14:30 休憩・名刺交換会
- 14:45 TDBC参加企業の取り組み発表
- 15:50 決勝開始
- 16:20 結果発表と表彰式
- 16:30 閉会

大会の様子はリアルタイムでYouTube配信される予定です。

前回大会の様子

2023年9月1日に開催された『e建機®チャレンジ2023』では、国土交通省の矢野氏が挨拶し、競技の様子と技術紹介が行われました。前回の成功を受けて、さらに多くの参加者が予想される今回の大会に大きな期待が寄せられています。

参加団体は学生やプロゲーマーなど多岐にわたります。トライアロー株式会社の提供によるモバイルシミュレーション「重機でGO」で選ばれた成績優秀者も本選に参加予定とあって、非常に盛り上がる形式となります。

『e建機®チャレンジ2024』は、建設業界の未来を担う技術者や新しい雇用の創出に寄与する意味でも重要なイベントです。興味がある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。