大日本印刷とゲシェルが手を組む
2025年2月14日、大日本印刷株式会社(DNP)と株式会社ゲシェルが資本業務提携を結び、デジタルマーケティング支援事業を一新します。この提携により、両社は顧客データを活用したサービスを拡充し、企業のマーケティング活動の効率性を高めることを目指しています。
提携の背景と目的
DNPは、顧客データを基にしたデジタルマーケティングサービスを展開し、情報セキュリティの強化を図っています。近年は国外の先進技術を取り入れ、競合他社との差別化を実現しようとしています。その一環として、海外のスタートアップ企業との連携を進めているゲシェルと手を組むことになりました。
ゲシェルは、海外市場でのデジタル技術を駆使した多様なサービスを日本市場に輸入することが得意で、今後はDNPと共にアドテクノロジーの最前線に立つことになります。この提携によって、DNPは顧客企業に対し、最先端のマーケティングソリューションを提供できる体制が整います。
提供されるサービスの内容
今回の提携では、クッキーレスのアルゴリズムを用いたターゲティング広告や、生成AIを活用したコンテンツ生成、オンラインとオフラインデータの連携が可能になります。これにより、企業は消費者のニーズを的確に捉え、その期待に応えるマーケティング活動を展開できるようになります。
ゲシェルはDNPとの協業を通じ、海外で得た知見を基に、新しいID(識別子)ソリューションの導入を進めています。この新技術により、顧客の行動をより詳細に分析し、ターゲットに最適化された広告を提供することが期待されています。
代表者たちのメッセージ
株式会社ゲシェル 代表取締役 原田洋平氏
「人と社会をつなぎ、新しい価値を提案していくことが私たちのミッションです。DNPとの提携は、国内および世界でのデジタルマーケティング市場に新たな風を吹き込む大切な一歩です。」
大日本印刷株式会社 DXセンター センター長 井澤賢一氏
「今回の提携により、海外の先端技術を取り入れることで、一層進化したマーケティングサービスを提供できる体制を整えています。顧客のROIの向上を技術面から支援していきたい。」
今後の展望
DNPは、2028年度までに累計約20億円の売上を目指しています。この目標はゲシェルとの提携により達成される見込みです。企業と顧客とのコミュニケーションを活性化し、最適化することで、日本市場において新たな価値を生み出すことが期待されています。両社の連携の成果が、今後どのように顕著に表れるのか、注目が集まります。
この提携が、デジタルマーケティングの未来を切り開く一助となることを願っています。