自動発注AIの導入で業務の効率化を実現した株式会社スリーキューブ
株式会社スリーキューブは、生活雑貨およびインテリア雑貨の卸事業を展開する企業です。高知県高知市に本社を構え、複数の倉庫を運営しています。最近、同社は自動発注AI「α-発注」を導入し、業務の大幅な効率化と精度の向上を実現しました。この取り組みについて詳しく見ていきましょう。
導入の背景
スリーキューブでは、発注業務においていくつかの課題が浮上していました。各倉庫には発注担当者が配置されていましたが、その発注内容や基準が担当者の経験に依存していたため、業務が属人化し、精度も低下していました。特に、発注にかかる時間は月88時間にも及び、業務の効率性が求められていました。また、実績データに基づかない発注によって、過剰在庫が発生することも問題視されていました。
「α-発注」導入の決め手
自動発注AI「α-発注」の導入に際して、スリーキューブの商品管理部の大井氏は、「AIに任せることへの不安もあったが、トライアルを経てその効果を実感した」と語ります。最初は「なぜこの商品が発注されるのか?」と疑問もありましたが、AI担当者との密なコミュニケーションを重ねることで、発注の理由を理解し、安心して業務を任せられるようになりました。
実現された効率化
「α-発注」の導入後、スリーキューブは以下のような成果を上げました:
- - 発注時間の短縮:月88時間から32時間に。約50時間の削減。
- - 発注担当者の削減:5名から2名体制に。
- - 在庫量の削減:約13%の減少。過剰在庫や無駄な仕入れの減少。
- - 欠品率の低下:各倉庫の状況を把握することで、安定的な商品供給を実現。
このように、業務における属人化が解消され、誰でも発注できる体制が整いました。
今後の展望
スリーキューブは今後、発注担当者を「在庫管理者」としての位置づけにし、発注業務は「α-発注」に任せる方針です。これにより、欠品時の対応や在庫状況の調整、発注データのメンテナンスに専念し、さらなる業務の効率化を図っていく予定です。
また、AIや自動化の力を活用し、在庫精度の向上や取引先との連携強化に努め、安定的で効率的な運営体制の確立を目指しています。
お客様の声
大井氏は「まずは一度試してみてほしい」と言います。「実際に使ってみないと分からない部分も多いですが、効果を実感できれば、導入を検討すべきだと思います」と続けました。実際に導入してみた結果、スリーキューブではAIを活用することで業務が一変し、今では「導入して本当によかった」と確信を持っているとのことです。
このように、スリーキューブの「α-発注」導入は、業界に新たな風をもたらす成功事例として注目されています。在庫管理と発注業務の効率化を進め、新たなビジネスモデルの構築へと道を開くでしょう。