出光興産の新たな取り組み
出光興産株式会社は、スイスを拠点とするマテリアル・クリーンテック系のベンチャーキャピタル、Emerald Technology Ventures(以下、Emerald社)と手を組み、新たな事業を築くための法人向けベンチャーキャピタル(CVC)推進に向けたパートナーシップを発表しました。この提携により、出光興産は2024年度から2026年度にかけて、最大100億円を投資することを決定しました。この取り組みは、同社の既存事業の向上とともに、次世代事業の創出を目指すものです。
CVC専門組織の設立
出光興産は新たにCVC専門組織を設立し、Emerald社との連携を強化します。これは、出光興産が2020年からEmerald社が運営するファンドに出資してきた流れを受けており、これにより欧米のスタートアップとの連携をさらに進める狙いがあります。主な投資領域としては、「一歩先のエネルギー」と「多様な省資源・資源循環ソリューション」が挙げられ、これにより循環型社会やカーボンニュートラルの実現を目指します。出光興産はこれを実現するため、ソーシングから投資先フォローアップまでの一貫したプロセスを確立する方針です。
グローバルなイノベーション推進
出光興産はグローバルなオープンイノベーション体制の強化に取り組んでおり、米国、スイス、日本の三つの拠点において、アカデミアとの連携やスタートアップとの協業を通じた技術革新の促進を狙っています。これにより、既存事業の収益力向上と次世代事業の創出を加速させるだけでなく、事業ポートフォリオの変革を推進することを目指しています。
まとめ
出光興産とEmerald社のパートナーシップは、次世代に向けた新しいビジネスモデルを構築する足がかりとなりそうです。CVC専門組織の設立や100億円の投資計画を通じて、持続可能な未来の実現へ向けた挑戦が続くことでしょう。今後の進展に注目が集まります。