フィリピン栄養改善
2022-10-25 12:37:34
フィリピン貧困層の栄養改善:コミュニティー主体の挑戦 - DAREDEMO HEROの取り組み
フィリピン貧困層の栄養改善:コミュニティー主体の挑戦
フィリピンは経済成長を遂げている一方で、依然として多くの貧困層を抱えています。特に深刻なのが、1日100円以下で生活する「極度の貧困層」の存在です。彼らは十分な食事をとることができず、栄養状態も悪化しています。
NPO法人DAREDEMO HEROは、フィリピン・セブ島で貧困層の子どもたちの教育支援を行う団体です。教育支援に加え、地域住民の生活改善にも力を入れており、その一環として「実態調査に基づくコミュニティー主体の栄養改善事業」を実施しています。
徹底した実態調査と専門家による改善策の提案
貧困層の食事改善は、単に「野菜をもっと食べなさい」と安易に言うだけでは不十分です。限られた予算の中で空腹を満たすためには、野菜よりもお米を選ばざるを得ない現実があります。
DAREDEMO HEROでは、日比両国の管理栄養士の指導のもと、300世帯を対象とした聞き取り調査と3日間の食調査を実施しました。調査結果に基づき、支援地区の現状に合った持続可能な改善策を提案しています。
日比合同カンファレンス:専門家と学生の連携
2022年11月22日には、セブ島で日比合同のカンファレンスが開催されました。セブ医科大学、広島修道大学の管理栄養士、セブ市保健省、支援地区の保健師、栄養士、味の素ファンデーション職員など、総勢50名が参加し、調査結果の報告や改善策について話し合いました。
この事業には、専門家だけでなく、日比の大学生も大きく貢献しています。CebuDoctors' Universityと広島修道大学で栄養学を学ぶ学生は、聞き取り調査や食事調査のデータ化を行い、カンファレンスでは通訳を担当しました。学生たちは、この事業を通して、学んでいる知識を社会に活かす意義を実感し、学びの意欲を高めています。
SDGsゴール達成を目指して
DAREDEMO HEROの栄養改善事業は、SDGsゴール1(貧困をなくそう)、2(飢餓をゼロに)、3(すべての人に健康と福祉を)、4(質の高い教育をみんなに)の達成を目指しています。子どもたちが健康な身体で勉強に励むためには、バランスのとれた食事が不可欠です。
DAREDEMO HEROは、すべての子どもたちが健康的な食事をとれるよう、今後も活動を続けていきます。
会社情報
- 会社名
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NPO法人DAREDEMO HERO
- 住所
- 兵庫県西宮市羽衣町7-30 夙川グリーンタウン3F
- 電話番号
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050-6865-6966