Synology、サイバーセキュリティとコンプライアンスを進化させる
2025年10月20日、東京において、Synologyは新しいソフトウェア「ActiveProtect Manager (APM) 1.1」のリリースを発表しました。このアップデートは、企業が直面するサイバーセキュリティの脅威に対応し、データ管理および保護に必要な機能を拡張したものです。
サイバー脅威に応える仕組み
今日、テクノロジーの進化とともにサイバー攻撃の手法も多様化しています。このような状況の中、企業は予算が限られる中でも効果的なセキュリティ対策を求めています。Synologyのエグゼクティブバイスプレジデント、JiaYu Liu氏は、「最適なROIを実現するため、統合された安全かつスケーラブルなソリューションが求められています」と述べています。これに応える形で、APM 1.1は企業のIT環境に新たな価値を提供します。
ActiveProtectの魅力
ActiveProtectは、ハードウェアとソフトウェアをシームレスに統合し、総所有コストを大幅に削減します。最大150,000のワークロードを2,500の拠点にわたって一元的に保護することができ、仮想マシンやサーバー、データベース、エンドポイント、SaaSサービスといった多様な環境をカバーします。さらに、WORMやエアギャップバックアップ、自己修復型整合性チェックといった高度な機能も備えています。
APM 1.1の主要な機能
サイバーレジリエンスの強化
新たに導入された「アクセス許可モード」により、バックアップ作業中はホワイトリストに登録されたIPアドレスからのトラフィックのみを許可します。この仕組みにより、データセキュリティが向上し、バックアップ完了後や予定より早く終了した際には自動的に隔離モードに戻されます。
効率的なコンプライアンス対応
組織は、複数の拠点や地域へのバックアップを容易に実施できるようになり、各地域のデータ保持要件を満たすことが可能です。これにより、法令遵守を強化し、安心してビジネスを進める環境が整います。
一括展開機能
IT部門は、Proxmox環境でのバックアップを効率良く一括展開できるようになります。この機能により、作業効率が向上し、迅速な対応が可能になります。
新たな階層化サポート
選択したリモートストレージにデータをシームレスに移動させる機能も追加されました。このデータ階層化機能により、長期保存のニーズにも対応できます。APM 1.1は、従来のリモートストレージサポートに加え、新たにWasabiクラウドストレージやXS/XS+モデルデバイスへの対応が追加されました。
まとめ
APM 1.1は、企業のサイバーレジリエンスを強化する一手です。新しい機能を活用することで、企業はセキュリティを強化し、コンプライアンスへの対応も効率化することができます。詳細な情報は、Synologyの公式ページをご覧ください。
公式サイトで更なるアップデート情報や技術的な詳細をチェックしてみてください。