2024年11月30日(土)、福岡県朝倉市で第12回木育サミットが開催されます。
今回のサミットは九州初開催ということもあり、木育に関わる様々な分野の専門家が集結します。林野庁長官や朝倉市長をはじめ、研究者、行政、企業、地域活動家など、20名以上のトップリーダーたちが一堂に会し、「森と都市をつなぐ木育」をテーマに熱い議論を交わします。
特に注目すべきは、西日本最大規模の組合員数を誇る生活協同組合「一般社団法人グリーンコープ共同体」との共催という点です。都市住民と森を繋ぐ架け橋となることで、木育の更なる普及と発展が期待されています。
サミットでは、東京おもちゃ美術館による「ウッドスタート宣言調印式」も同時開催されます。これは、全国に木のおもちゃを広め、「木のファン」を増やすための取り組みです。朝倉市、グリーンコープ、福岡おもちゃ美術館の三者で協定を締結し、地域における木育活動を更に活性化させていくことを目指します。
会場となる福岡県朝倉市は、2017年の九州北部豪雨で大きな被害を受けました。しかし、この経験を通して、都市部の豊かな生活が森の恵みによって支えられていることを改めて認識しました。
木を育てること、木を活用することは、環境保護や地域経済の活性化に大きく貢献します。サミットでは、地元の木材を使った工作や建築など、身近な木育活動が地域にどのような影響を与えているのか、具体的な事例を通して紹介します。
また、木育を通して育った子どもたちの将来像や、木育が社会に貢献できる可能性についても議論が交わされる予定です。
木育とは、木に親しみ、木を活かし、木と共に生きていくための取り組みです。2004年に北海道で始まり、今では地域振興、学校教育、企業のCSR活動など、幅広い分野で注目されています。
林野庁も木育を積極的に推進しており、持続可能な社会の実現に向けて重要な取り組みだと位置付けています。木育を通して、森と都市、行政と企業、林業と福祉など、様々な分野の連携を強化していくことが重要です。
今回のサミットは、各界の専門家が集まり、それぞれの経験や知識を共有し、連携を深める貴重な機会となります。木育の未来を展望し、持続可能な社会の実現に向けて、共に歩むための第一歩となることを目指しています。
興味のある方はぜひ参加してみてください。