デジタルイノベーションの新たな一歩
山形大学とNTT東日本は、2024年11月7日にデジタルイノベーションに関する連携協定を締結しました。この協定は、両者が協力し、社会課題の解決に向けた実践優先の教育と研究を推進することを目的としています。
新たな専攻の設置
2025年4月から、山形大学は大学院理工学研究科に「数理情報システム専攻」を新たに設置します。この専攻では、情報科学やデータサイエンスに特化した深い専門知識を学生に提供し、リアル空間とサイバー空間の融合技術を駆使した問題解決能力を養成します。
この専攻により、地方創生や新たな価値創造を目指す取り組みが加速することが期待されています。入学定員は88名で、米沢キャンパスと小白川キャンパスに設置される予定です。
NTT東日本の役割
NTT東日本は、光回線サービスをはじめとするネットワークサービスを提供し、AIやIoTを用いた地域課題解決にも力を入れています。彼らは「地域の未来を支えるソーシャルイノベーション企業」としての使命を掲げ、この連携を通じて、実践的な教育と地域貢献を実現していく考えです。
具体的な連携内容
協定の具体的な内容には、以下のような項目があります。
1.
実務家教員の派遣: 現場での経験が豊富な専門家が教壇に立つことで、リアルな知識と技術を学生に伝えます。
2.
インターンシップの受入れ: 企業での実務経験が学生に与えられ、即戦力としてのスキルを養成します。
3.
社会人教育および教育DXの推進: 社会人向けの教育プログラムを提供し、デジタル教育の強化も図ります。
4.
共同研究の推進: 双方の専門知識を活かし、新たな技術やサービスの開発に取り組むことが期待されます。
5.
地域のデジタルイノベーション推進: 地域活性化につながる取り組みを共に進める予定です。
このように、両者が持つ強みを活かして、交流を深めながら実践的な教育や研究を進めることで、地域に必要な人材を実際に育成することを目指しています。
期待される効果
この連携による最大の目標は、大学院を卒業した学生が即戦力として活躍できるようになることです。学術的な知識と実務的な経験が融合することで、学生は多様な社会課題に対する理解を深め、実行力を高められることでしょう。
今後も注目が集まるこの取り組みが、山形地域のデジタルイノベーションと人材育成に大きな影響を与えることが期待されています。