阪急阪神不動産株式会社と株式会社シーアールイーは、シンガポールのSembcorp Development Ltd.と協力し、ベトナム北部・中部にてログ物流倉庫の開発および運営を行うプロジェクトを発表しました。これにより新たに始動するのが「セムコープ ロジスティクスパーク(ディンブー)」計画です。このプロジェクトでは、まず既存の倉庫1棟(賃貸面積約1万㎡)のある土地を取得し、さらに同じ敷地に5棟の新設倉庫を建設する予定です。
プロジェクトの基本情報
新設される倉庫5棟は2025年6月に着工し、2026年冬を目標に竣工を予定しています。これが実現すれば、ベトナム北部には11棟、合計で17棟の物流倉庫が稼働することになります。全体の賃貸面積は約24万㎡に及びます。この大規模なプロジェクトは、ベトナムの物流業界において重要な役割を果たすことでしょう。
新設計画の一環としての立地条件も優れています。ディンブー工業団地は、ベトナム北部最大の港湾都市ハイフォン市に近く、首都ハノイと主要幹線道路で繋がれています。これにより、広域物流拠点としての利便性が高く、物流効率も向上する見込みです。
環境への配慮
また、このプロジェクトが所在する工業団地は環境に配慮した開発を進めており、再生可能エネルギーを活用するインフラの導入や、プラスチック廃棄物の再利用を行っています。これにより、持続可能な社会への貢献も期待されています。
阪急阪神不動産とシーアールイーは、シンガポールの政府が所有する国際的な投資会社「テマセクホールディングス」傘下のSembcorp Industries Ltd.の子会社と連携しています。この企業は、アジアにおいて工業団地の開発で約35年の経験を有しており、高い信頼性を持っています。
今後の展望
2025年秋には、すでに建設中のセムコープ ロジスティクスパーク(トゥイグエン)の1棟も竣工予定です。これを含め、ディンブーでのプロジェクトはベトナムにおける物流倉庫の新たな拠点となり、地域経済の活性化にも寄与することでしょう。
阪急阪神不動産は、今後もさまざまなプロジェクトを推進し、日本国内外でのビジネス拡大を目指しています。一方、シーアールイーは、物流施設の賃貸や開発を行い、持続可能な物流業界の確立に向けた取り組みを続けています。この新たな物流拠点の設立は、両社のさらなる成長への道しるべとなるでしょう。