衛星技術を駆使したセキュリティプラットフォーム「TRUSTAUTHY」が登場
Vlightup株式会社は、暗号資産ウォレットや取引所向けに新たなロケーション認証型セキュリティプラットフォーム「TRUSTAUTHY」のベータ版を発表しました。このサービスは、衛星測位情報(GNSS)と端末内にあるTrusted Execution Environment(TEE)のハードウェア署名を組み合わせることで、改ざん不能な場所証明を提供します。今後、暗号資産取引所、機関投資家、DeFiプロジェクトなどのテストユーザーを募集中です。
背景:リモート攻撃の脅威
近年、暗号資産業界ではハッキング被害が相次いでおり、特に2024年には日本の取引所から約4,500BTCが不正に送金された事件や、Poloniexでの17,800ETH流出事件などが報告されています。これらはすべて、攻撃者がリモートからVPNやプロキシを利用し、漏洩したSSH鍵やAPIキーを使ってホットウォレットの秘密鍵を抜き取る手法が使われました。このような遠隔攻撃を防ぐには、従来の多要素認証(MFA)だけでは不十分であることが明らかになりました。
このような背景を受け、秘密鍵の使用を物理的な所在地に依存することで制御するゼロトラスト型暗号基盤が求められています。TRUSTAUTHYは、まさにこの問題を解決するために設計されました。
TRUSTAUTHYの技術的な特徴
「TRUSTAUTHY」は、以下の主要機能を持っています。
GeoAuth(トークン)
ユーザーの端末からリアルタイムで得られる測位情報を暗号化し、「許可された場所」でのみ資産操作を行えるようにします。この測位情報は改ざん防止のためトークン化され、署名プロセスに利用されます。
GeoScore
過去の操作履歴や送金パターンなどを基に行動スコアリングを行うAI技術です。リスクの高い取引をリアルタイムで検知し、追加認証や取引保留、遮断などの段階的制御を行います。
GeoMPC
秘密鍵を複数に分割し、特定の地理的条件下で揃った複数の端末が署名することを可能にします。この仕組みにより、署名を行う際の「場所」と「人数」に制限がかかります。
ベータプログラムの詳細
Vlightupは、GeoAuthとGeoMPCを組み合わせたベータプログラムを約1か月間提供します。対象は主に取引所やカストディアン、ステーブルコイン発行体などです。無償で以下のサービスを利用できます。
- - TRUSTAUTHYプラットフォーム API
- - TRUSTAUTHYウォレットのiOS版 TestFlight
参加メリット
- - 実際のユースケースでの効果を体験。
- - 専用のチャットサポートも用意。
- - フィードバックを正式版に優先的に反映。
参加方法
1. 応募フォームからエントリー
2. 24時間以内に連絡
3. API組み込み後、β版を利用開始
このプログラムは、貴社のセキュリティ強化および業務効率化に向けた第一歩として最適です。ぜひ最先端の「ロケーション認証型」セキュリティをお試しください。
今後の展望
Vlightupは、2025年Q2にGeoAuth×GeoMPCの正式版v1.0をリリースし、その後、Q3にはSolanaやSuiといった主要なL2チェーン向けAPIを提供します。
会社概要
Vlightup株式会社は、透明で公正な経済インフラを提供することをミッションにしています。デジタルID発行やスマートコントラクトの信頼性向上を通じ、デジタルとフィジカルの世界を結びつけます。
お問い合わせ先
Vlightup株式会社の広報担当までご連絡ください。メールアドレスは
[email protected]です。取材やデモについてもお気軽にご相談ください。