徳島県産フルーツトマトを使った新たなバターチキンカレー
昨今、食の多様性が求められる中、オイシックス・ラ・大地株式会社の「らでぃっしゅぼーや」が、画期的な商品を発表しました。それは、徳島県産の規格外フルーツトマトを使用した「コク旨バターチキンカレー」です。この商品は、2024年4月21日から登場し、さらには2025年に開催される大阪・関西万博でも販売される予定です。
規格外トマトの新たな活用
徳島県の農業は、厳しい栽培環境の中で、高糖度のフルーツトマトを生み出しています。しかし、このプロセスで発生する規格外のトマトは、流通から排除されることがほとんどでした。この問題に着目し、「らでぃっしゅぼーや」は、規格外トマトをピューレ状に加工し、その甘みと風味を生かしてバターチキンカレーを商品化しました。
このカレーは、濃厚な味わいの中にほのかなトマトの甘さが感じられ、特に生クリームやバター、ヨーグルト、ローストカシューナッツが加わることで、より深みのある美味しさが実現されています。そのため、お子様から年配の方まで幅広い層が楽しむことができる一品となっています。
2025大阪・関西万博での展開
さらに、この商品は2025年の大阪・関西万博で、「阿波の国とくしまつむぐCAFE」のメイン料理の一つとして提供される予定です。万博に訪れる人々に、徳島県の美味しい食材を楽しんでもらう貴重な機会となるでしょう。
フードロス対策への取り組み
「らでぃっしゅぼーや」は、これまで畑のフードロス対策に力を入れており、規格外の食材を使った商品の開発を進めてきました。今回のフルーツトマトカレーの企画も、徳島県からの提案を受けたことで実現しました。SDGsに則り、持続可能な社会の実現に向けて、食のロスを減らす活動が行われています。
高品質な農産物を用いて、しっかりとした味わいのカレーを提供することで、消費者だけでなく生産者にとっても利益となる取り組みが求められています。これにより、規格外品を有効に活用し、農業の現場での新しい価値を生み出しています。
生産者の声と見解
この商品に使用されるフルーツトマトを生産している樫山農園の代表は、規格外品のトマトの魅力を伝えるための新たな商品化に喜びを表しています。規格外品は形が悪いため流通しづらいものですが、その味は高糖度で栄養たっぷり。実は、こういったトマトから美味しい料理が生まれることを、多くの方に知ってもらいたいと語ります。
結論
「徳島県産フルーツトマトを使ったコク旨バターチキンカレー」は、ただ美味しいだけでなく、地域の農業や食のロス問題に対する意識を高めるための食材の使用と、そうしたフードロス対策の具体的な取り組みも結びついています。今後も、「らでぃっしゅぼーや」や徳島県のご当地食材を垣間見る機会が楽しみです。カレーを味わいながら、徳島の美味しさと、その裏にあるサステナブルなストーリーを感じることができるでしょう。これからの展開にますます期待が高まります。