COVID-19研究の支援
2021-01-28 11:00:12
新たなCOVID-19研究支援システムの開発がもたらす未来
新たなCOVID-19研究支援システムの開発
新型コロナウイルス感染症、通称COVID-19は、2020年初頭から世界的に流行し、私たちの生活に様々な影響を与えてきました。このウイルスに対する研究は急務であり、その中でも特に新しい診断や治療法の開発は最重要課題となっています。こうした背景の中、新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社(PRiME-R)が開発した臨床情報活用支援システムが、COVID-19に関する研究の新たな道を切り開こうとしています。
1. 支援システムの概要
PRiME-Rは、京都大学の本庶教授が研究代表を務めるプロジェクトの一環として、COVID-19に関するリアルワールドデータ(RWD)を活用するためのシステムを開発しました。このシステムは、患者様の症状や検査データ、治療情報などの重要なデータを構造化し、データベース化することを目的としています。構造化された情報は、各医療機関の電子カルテから収集され、医療現場での解析に資するものとなります。
このシステムは埼玉医科大学をはじめとした複数の医療機関に導入され、COVID-19の患者経過を包括的に把握するために活用されます。具体的には、京都大学で統合されたデータを元に、今後の病態解明や新たな治療法の開発を支援するのです。
2. COVID-19研究支援の意義
COVID-19についての研究が進む中、リアルタイムで得られる臨床情報は、研究の進行を加速させる上で非常に重要です。しかし、電子カルテはしばしば人間が理解できる形式で記録され、統計解析に向きにくい点が課題とされてきました。PRiME-Rは、こうした課題を解決するために、既存のCyberOncology®技術を用いて、RWDを構造化することで効率的に情報を提供します。
3. システムの機能と特長
本システムの特長は、以下の通りです。まず、患者の基礎疾患や症状、治療履歴に加え、生理的データや検査結果などの多様な情報を集約することで、豊富なデータベースの構築を可能にします。
また、異なる医療機関が使用する様々な電子カルテにも対応しており、これにより複数の施設からのデータを一元的に統合することができます。この取り組みによって、大量の臨床情報を利用して迅速かつ正確に解析を行うことができる点が魅力的です。
4. 今後の展望
PRiME-Rは、今後もこのシステムの活用を広め、さらに多くの分野へと展開していく方針です。新たな医療の発展を目指し、COVID-19のみならずがん治療などの他の領域においても、リアルワールドデータのさらなる活用を進めていきます。
この新しい支援システムがどのように医療界に影響を与え、患者により良い治療を提供するのか、期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社
- 住所
- 京都府京都市左京区吉田本町36番地1
- 電話番号
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