5億円寄付で奨学金創設
2021-09-09 12:19:40
ゴールドマン・サックス持田社長、テンプル大学ジャパンキャンパスに5億円寄付で全額奨学金創設
ゴールドマン・サックス持田社長、テンプル大学ジャパンキャンパスに5億円寄付で全額奨学金創設
ゴールドマン・サックス証券株式会社の社長である持田氏が、母校であるテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)に450万ドル(約5億円)を寄付し、新たな全額奨学金「持田・ストロナク全額奨学金」が設立されました。この歴史的な寄付は、TUJの39年間の歴史において最高額であり、全学費を給付する初めての奨学金制度となります。
この奨学金は、持田氏とTUJ前学長で、持田氏の長年の友人でもあるブルース・ストロナク氏への敬意を表して名付けられました。日本の国公立高等学校卒業予定者で、TUJへの入学を希望する学生を対象に、学業成績などを基準に毎年数名が選抜されます。選抜された学生には、最長10学期間(5年間)の学部課程の学費と諸費用が全額支給されます。
さらに、本奨学金には、テンプル大学アメリカ本校への最長2学期間の留学(学費・諸費用給付)や、TUJ学部課程への条件付き入学であるBridge Programといったオプションも含まれています。2022年度には第一期奨学生の選抜が行われ、既に募集は開始されています。
この奨学金創設の背景には、持田氏とストロナク前学長の40年にもわたる深い友情があります。ストロナク前学長は、当時慶應義塾大学客員講師として、英語学習やペンシルベニア大学ウォートン校でのMBA取得をサポートしました。以来、二人は温かい友情を育んできました。
持田氏は1985年にペンシルベニア大学ウォートン校でMBAを取得後、ゴールドマン・サックスニューヨーク本社に入社。翌年には日本に帰国し、ゴールドマン・サックスの日本における事業拡大に大きく貢献しました。2001年からゴールドマン・サックス証券の社長を務め、ザ・ゴールドマン・サックス・グループ・インク経営委員会メンバー、アジア太平洋地域経営委員会共同議長、ゴールドマン・サックス証券株式会社経営委員会議長なども歴任しています。
テンプル大学総長であるジェイソン・ウィンガード氏も、以前ゴールドマン・サックスニューヨーク本社人事部門でマネージング・ディレクター兼チーフ・ラーニング・オフィサーを務めており、2013年以来持田氏と親交があります。ウィンガード氏は、持田氏の国際教育への深い理解と、ゴールドマン・サックスでの成功が国際教育の重要性を示すものだと高く評価しています。
持田氏は、これまでもゴールドマン・サックス・ギブズを通じて、日本の貧困世帯の子どもの生活支援や教育支援に多額の寄付を行ってきました。ストロナク前学長は、持田氏の長年の活動と、今回のTUJへの寄付が日本の若者たちの未来への投資であると述べています。
持田氏は、日本の国公立高等学校卒業生にとって質の高い国際教育が不可欠であり、今回の奨学金によって、様々な背景を持つ学生がグローバル化を担う人材へと成長できることを期待していると語っています。
TUJは1982年に東京で開校し、日本でアメリカの大学の学位を取得できる唯一の大学として、質の高い教育を提供してきました。アメリカ本校と同等の授業内容と単位制を採用し、学生はアメリカ本校やローマ校への留学も可能です。2005年には文部科学省より「外国大学の日本校」として初めて指定を受け、2019年には世田谷区に新キャンパスに移転しました。2022年には創立40周年を迎えます。
この「持田・ストロナク全額奨学金」は、日本の若者たちの未来、そして日本のグローバル化に大きく貢献するであろう、画期的な取り組みです。
会社情報
- 会社名
-
テンプル大学ジャパンキャンパス
- 住所
- 東京都世田谷区太子堂1-14-29
- 電話番号
-
03-5441-9800