中古車市場動向
2026-06-01 12:05:30

環境性能割廃止が影響した2026年4月の中古車市場動向

2026年4月の中古車市場概況



今月、株式会社ファブリカコミュニケーションズが発表した中古車市場統計レポートでは、2026年4月の新車・中古車登録台数の変動が取り上げられています。特に、環境性能割の廃止が新車登録に与えた影響と、中古車市場の需給タイト化について詳しく見ていきます。

新車市場の動向



2026年4月の新車販売台数は37万3,952台と前年同月比で+9.1%の増加を記録しました。しかし、この増加は主に3月末の環境性能割廃止を受けた登録の先送りによるものであり、本来的な需要回復とは言えません。特に、登録車が25万5,370台(同比+17.6%)と14カ月ぶりに2桁増となった中、普通乗用車の登録も14万5,773台(同比+13.0%)と好調でしたが、軽自動車は11万8,582台(同比-5.7%)とマイナス成長を見せています。このことから、軽自動車市場は環境性能割廃止の恩恵を受けていないようです。

中古車オークションの状況



一方、中古車オークション(B2B)の成約単価は前年同月比で+14.6%となる122万1千円を記録し、8か月連続で前年を上回りました。成約率も64.2%と順調で、出品台数も34万8,991台と前年に比べて106.4%の増加を見せています。これは、成約台数の伸びが出品台数を上回る需給バランスが続いていることを示唆しています。

構造的需給タイト化の影響



新車販売が回復しても、中古車供給は潤沢にはならず、B2B相場は下がらないという構造的な需給タイト化が続いています。このため、中古車の仕入れ価格は少なくとも2026年度の上半期にわたり高止まりする可能性が高いです。米国製造業の生産遅延や中東情勢の影響があったものの、輸出需要は依然として堅調に推移しています。

新車市場における負の側面



新車登録の増加があっても、実需の回復はないというのが大きな問題点です。多くの販売価格は環境性能割廃止が影響した結果として位置づけられています。実際に、軽自動車市場は登録車とは異なる税制の影響で需要の減少が見られ、中古供給のタイト化が続く可能性が高いです。これにより、地方の販売店は中古車の確保に向けて買取強化が必要となります。

車種別の動向



登録車通称名別では、ランドクルーザーが前年同月比で+275.9%と急成長を見せたものの、この成長は長期間の受注停止からの反動であると言えます。また、トヨタのミニバン市場においても状態に注意が必要です。ノアやヴォクシーなどの供給増が今後、中古ミニバン市場に圧力をかける可能性があります。

全体として、2026年4月の中古車市場は、新車登録の増加と環境性能割廃止という特異な環境の中で、需給タイト化が続く状況にあることが分かります。今後数ヶ月にわたり、この動向がどのように変化していくのかを注視していく必要があります。


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株式会社ファブリカホールディングス
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