近畿大学が一人暮らしの学生に無償で米を提供する取り組み
近畿大学(大阪府東大阪市)は、経済的困難に直面している一人暮らしの学生や留学生に向けた新たな支援を発表しました。この取り組みは、母校を愛する卒業生たちの団体「近畿大学校友会」の支援のもと進められます。これまででも4年に渡り続けられてきた食材支援の一環であり、今年度は特に米の価格高騰が影響している背景もあり、学生たちに金賞健康米を無償で配布することが決定されました。
具体的な支援内容
提供される金賞健康米は、1人あたり3kgずつ、合計で15トンが配布される予定です。配布対象は、近畿大学の6つのキャンパスに通う一人暮らしの学生と留学生です。配布は令和8年(2026年)1月9日から東大阪キャンパスで始まり、福岡、広島、奈良、和歌山など、他のキャンパスにも順次広がります。これにより、合計で5,000人の学生が恩恵を受けることになります。
栄養価を維持した金賞健康米
金賞健康米は、近畿大学農学部の教授、白坂憲章氏が中心となって開発した精米方法によって製造されます。この米は、従来の精米法では失われてしまうビタミンやミネラル分を残すことができるため、栄養価の高い白米として知られています。この方法は、イメージング質量分析(MALDI-IMS)を用いて栄養成分の分布を明らかにし、栄養を豊富に含んだまま美味しい白米を実現しています。
食材配布の重要性
近畿大学では、コロナ禍や物価の高騰が原因で経済的に逼迫している学生に対して、これまでにもレトルト食品や缶詰などの支援を行ってきました。今年度も続けて食材支援を行うことで、学生の生活が少しでも楽になることを目指しています。近畿大学校友会は、この活動を通じて、母校の発展や卒業生同士の交流を深めることにも寄与しています。
詳細な配布予定
配布内容は以下の通りです:
- - 東大阪キャンパス 1月9日(金) 11:00~17:00
- - 和歌山キャンパス 1月14日(水) 12:00~15:00
- - 福岡キャンパス 1月14日(水) 10:00~14:00
- - 広島キャンパス 1月15日(木) 12:00~15:00
- - 名張キャンパス 1月19日(月) 11:30~12:30
- - 大阪狭山キャンパス 1月22日(木) 12:15~13:00
- - おおさかメディカルキャンパス 1月22日(木) 16:40~17:30
- - 奈良キャンパス 1月27日(火) 11:30~15:30
各キャンパスには、先着順で直接お越しいただく必要があります。支援を受けられる学生は、この貴重な機会をぜひ活用してください。
大学への通学が不安な中、近畿大学の今回の取り組みは、学生たちにとって大きな助けとなるでしょう。このような支援が広がっていくことを期待したいです。