中小物流企業におけるEVトラック導入の実態
近年、地球環境への配慮が急務となる中、物流・運輸業界でも電気自動車(EV)トラックの導入が注目されています。特に、中小物流企業・運輸企業においては、約45%がEVトラックの導入に関心を持ち、または検討しているという調査結果が明らかになりました。この調査は、株式会社CUBE-LINXが実施したもので、業界の現状を反映した内容となっています。
物流・運輸業界の背景
物流業界は、2024年問題や燃料費の高騰といった課題に直面しています。さらに、脱炭素社会の実現が求められる中、持続可能な社会インフラを支える役割を担う物流・運輸業界における環境対応、特に二酸化炭素の削減が喫緊の課題となっています。しかし、先進企業の推進とは対照的に、多くの中小企業は具体的な施策を講じるのが難しい状況です。
調査の概要
この調査は、2025年10月9日から10月14日の間に行われ、20代から50代の経営者155名を対象としました。その結果、中小の物流企業・運輸業界の中で、約15%がすでにEVトラックを導入していることが確認されました。導入している企業の約45%は、主に車両ディーラーやメーカーとの相談を通じて手続きを済ませているという結果も得られました。
充電設備の整備
さらに、EVトラックの導入に際しては、充電インフラの整備が欠かせません。導入済みの企業は、ディーラーからの提案や専門コンサル会社に依頼することが多いようです。具体的には、40.9%の企業がディーラーからの提案をもとに充電設備を整えており、27.3%が専門のサービスを利用しています。
導入に対する障壁と関心
興味深いことに、EVトラックを未導入の企業の約45%が導入を検討しているとのことです。導入しない理由としては、車両本体の価格や充電インフラの不足が大きな障壁とされています。調査結果では、価格の高さが68.3%、充電インフラの不足が58.7%と報告されています。
まとめと展望
調査結果から明らかなのは、中小企業においてもEVトラックの導入に対する意欲が高いということです。しかし、その実現には価格面と充電インフラ整備が重要なポイントとなります。株式会社CUBE-LINXは、商用EV及び充電設備の導入支援を通じて、中小企業のEV化を促進しています。これからも、単なる導入に留まらず、持続可能な物流を実現するための取り組みが求められています。
詳しいサービス内容については、CUBE-LINXのウェブサイトをぜひご覧ください。