学校断熱ワークショップ受賞
2025-10-15 14:06:46

グッドデザイン賞受賞の学校断熱ワークショップが促進する脱炭素社会への取り組み

学校断熱ワークショップがグッドデザイン賞に輝く


エネルギーまちづくり社が展開する「学校断熱ワークショップ」が、2025年度のグッドデザイン賞ベスト100およびグッドフォーカス賞(防災・復興デザイン)をダブル受賞しました。この取り組みは、教育現場における環境問題の意識を高める重要な活動として全国的に広がりを見せています。

学校断熱ワークショップは、生徒・教員・地域住民・行政が協力し、学校の教室を自らの手で断熱改修を行うものです。こうした参加型のワークショップを通じて、学校環境の向上のみならず、気候変動やエネルギー消費に対する意識を育むことが期待されています。たとえば、長野県の白馬高校では、極寒の環境下で毛布を巻いて授業を受けていた生徒たちが、実際に断熱材を設置することでその状況を改善した事例が報告されています。

日本の学校の断熱問題


現在、日本全国の多くの学校は、高度経済成長期に建てられたため、十分な断熱性能を持っていません。特に夏には40℃近い暑さ、冬には10℃を下回る寒さにさらされる教室が多く、その結果、エアコンを設置しても快適に過ごせない状況が続いています。

このような背景から、生徒たちが主体的に学校の断熱改修に取り組む意義は非常に大きいです。この活動は2019年に岡山県津山市から始まり、今では長野県や青森県まで全国30校以上に広がっており、住民や地域行政と連携しながら進められています。

取り組みの成果と地域への影響


このワークショップによって生徒たちは、天井断熱や木製内窓作りを体験します。これにより、建物の性能が気候変動や居住環境にどのように影響するかということを実体験として学び、地域の意識の変化にも寄与しています。実際、葛飾区や世田谷区、長野県などでは、この取り組みが公共事業として制度化されるほどまでに発展しています。

グッドデザイン賞の審査でも、この取り組みの社会的意義が高く評価されています。単に教室の環境性能を高めるだけでなく、参加者の意識の変化を促し、地域全体に学びの場を提供する点が特に印象的です。断熱の重要性を深く理解することで、教育と地域活性化の両方を実現するこの活動は、持続可能な社会に向けた重要なステップと言えます。

今後の展開と新たな挑戦


受賞を契機に、エネルギーまちづくり社は、2025年11月7日から「自治体向けエネルギーまちづくり塾 -脱炭素社会編-」を開催します。この講座は、全国の自治体職員や議員を対象に全8回にわたるオンラインおよび現地研修で構成され、脱炭素を実現するための具体的な施策を学びます。

このチャンスを通じて、地域の実態に即した脱炭素策を実現するための人材を育成することが目指されており、新たな社会デザインを形成することが期待されています。講座開催に先駆けたオンライン説明会も予定されており、関心のある方は参加が奨励されています。

エネルギーまちづくり社は、今後も「エネルギーを使わない豊かな暮らし」の実現を目指して、建築、教育、環境、政策の観点から社会の課題解決に取り組んでいきます。これにより、脱炭素社会の実現に向けてさらに一歩前進することが期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社エネルギーまちづくり社
住所
東京都港区西新橋3-23-7西新橋ビル5階
電話番号

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