リヴァンプとAxcelead DDPの新たな挑戦
株式会社リヴァンプとAxcelead Drug Discovery Partners株式会社は、AIを用いた動物行動解析に関する共同研究を開始しました。この取り組みは、動物行動データを分析することでヒトにおける臨床の有効性や安全性を予測する新しい指標を見つけ出すことを目的としています。
研究の背景とその必要性
従来の薬理や毒性試験では、観察者の主観的な評価が影響し、行動データをきちんと捉えられないケースがありました。これが「トランスレーショナルギャップ」と呼ばれる問題を引き起こし、動物実験の結果がヒトの臨床試験とうまく関連しない要因となっています。リヴァンプによる最新の動物行動解析技術「SHIGUSA」を利用することで、非侵襲的かつ長時間の観察が可能となり、客観的かつ高精度のデータを収集することが期待されています。
共同研究の具体的な内容
この共同研究では、統合失調症のマウスモデルを使用し、臨床で承認されている薬剤による影響を探ります。主要な検証ポイントは以下の通りです:
1.
動物行動データの取得: 薬剤の投与前後の動物行動データを「SHIGUSA」で網羅的に収集し、経時的な変化を観察します。
2.
新規行動パラメーターの同定: ヒトでの有効性や安全性を予測できる新たな行動指標を導き出します。
3.
相関関係の解析: 動物の行動特徴と、既存のヒト臨床データとの関連を調査し、より信頼性の高いデータを提供することを目指します。
「SHIGUSA」とその意義
「SHIGUSA」はリヴァンプが開発したAIを利用した動物行動解析システムであり、非臨床試験のデジタル化の一環として東京大学との共同開発により誕生しました。このシステムは、既存の試験項目の検出を自動化し、多角的な評価を行うことができるため、評価精度を高めることが期待されています。具体的には、化合物の薬効や毒性を定量的に評価し、新しい評価手法の構築を支援する機能があります。
両社の目指す未来
リヴァンプとAxcelead DDPは、この共同研究を通じて、動物行動解析の新しいスタンダードを確立することを目指しています。得られたデジタル評価指標は、新規化合物の評価精度を向上させ、さらに他の疾患領域における応用も期待されます。薬の開発プロセスがより効率的になることで、医療現場における革新が促進されるでしょう。
このように、リヴァンプとAxcelead DDPのコラボレーションは、動物実験の新しい地平を切り開くものとして、今後の進展が非常に楽しみです。