「かいごパスポートTokyo(KaiTo)」開始!外国人介護人材確保に向けた東京都の取り組み
東京都は、深刻化する介護人材不足の解消に向け、外国人介護人材の受入れを積極的に推進しています。2025年問題を控え、更なる人材確保が喫緊の課題となっている中、東京都は新たな取り組みとして「かいごパスポートTokyo(KaiTo)」をスタートさせました。
KaiToは、外国人介護人材に対して、東京の介護現場で働く魅力を発信し、都内介護事業所とのマッチングを促進する事業です。具体的には、海外への魅力発信、専用ホームページの開設、外国人介護従事者受入れに係る受入れ調整機関活用経費の補助など、多角的な支援を行います。
海外への魅力発信では、インドネシアの首都ジャカルタで開催される「2024 日本留学・就職フェア」に東京都のブースを出展し、東京の介護現場の魅力をアピールします。また、海外在住の外国人に向けた専用ホームページ「KaiTo」を開設し、11か国語に対応することで、より多くの外国人へ情報を提供します。今後、介護現場の魅力発信の動画や都内介護事業所の求人情報の掲載など、内容を充実させていく予定です。
さらに、東京都は、都内介護事業所が特定技能外国人や留学生を雇用する際に、受入れ調整機関を活用した場合に、人材紹介料の一部を補助する制度も設けました。補助基準額は対象者一人当たり30万円で、補助率は2分の1、専用ホームページに求人情報を掲載した介護事業所は3分の2となります。この補助制度により、介護事業所の外国人雇用を促進し、人材確保を支援します。
KaiToは、東京都が外国人介護人材の受入れを促進するための重要な取り組みです。今後、海外への魅力発信を強化し、より多くの外国人介護人材に東京の介護現場の魅力を伝えるとともに、都内介護事業所とのマッチングを円滑に進めることで、人材確保を加速させていくことが期待されます。
また、人材紹介費用の補助制度は、介護事業所の外国人雇用のハードルを下げ、人材確保を促進する効果が期待されます。東京都は、これらの取り組みを通じて、2025年問題への対応を強化し、安定的な介護サービスの提供を実現していくことを目指しています。
さらに、東京都は、外国人介護人材の受け入れ体制を強化するために、多言語対応の研修プログラムの充実や、外国人介護人材の生活サポート体制の整備など、様々な取り組みを進めていく予定です。これらの取り組みを通じて、外国人介護人材が安心して日本で働き、生活できる環境を整備し、日本の介護現場の活性化に貢献していくことが期待されます。