海の生き物たちのジャズ
2015-07-24 15:11:39
海の生き物が作り出す新たな音楽体験「Swimmin’Jazz」
「Swimmin' Jazz - Sessions with Animals of Sea」のご紹介
海の世界からの新たなインスピレーションを受けた音楽が登場しました。それが「Swimmin’Jazz ~Sessions with Animals of Sea~」です。この作品は、福岡の海響館が新たに取り組んだ試みとして、海を舞台にした前代未聞の音楽体験を提供しています。
「Swimmin' Jazz」のコンセプト
このプロジェクトの基盤となるのは、「水の世界を旅しよう」というテーマです。過去には、ペンギンが水中を泳ぐ姿を美しく映し出した映像が受賞歴を誇っていますが、今回はその一歩先を行く挑戦がなされています。海の生き物たちが放つ音だけで jazz music を生み出すという、斬新で驚くべきアイディアに挑戦しました。聴く人によっては、まるで日常の音楽のように感じられるかもしれませんが、このハイクオリティな音楽は、まさに新しい時代の幕開けを告げています。
出演する生き物たち
本作には、海響館自慢の約30種の海の生き物たちが参加しています。名演奏者として名高いペンギン、愛らしいイルカ、アシカ、さらにはヤドカリやフグなど、さまざまな海の住人が“出演”。彼らの音を録音するために、制作チームはなんと丸3日間もかけて、理想のテイクが取れるまで粘り強く待ち続けました。
サウンドデザインの挑戦
「森の木琴」の成功で知られるサウンドデザイナー、清川進也氏が担当した音響制作は、この作品の大きな特徴です。彼は、いかにして自然界の声を引き出すかを真剣に考え、録音環境にこだわりました。生き物が生み出す音は、種類によって異なるため、マイク選択の重要性を彼は強調しています。特に微細な音を収録するために、防水した超指向性マイクの使用など、様々な工夫を凝らしています。
さらに、収録にあたっての生き物たちとのコミュニケーションも重要です。清川氏は「1テイクも無駄にできないスケジュールだった」と振り返り、観察や接触を通じて、生き物との距離感を縮めようと努力しました。これにより、デリケートな生き物たちが、リラックスした状態でその音を響かせることができたのです。
海響館の魅力
「下関市立しものせき水族館海響館」は、日本最大級のペンギン展示を誇り、様々な海洋生物とのふれあい体験を提供する場所です。また、特別なイベントとして、イルカとアシカの共演、スナメリとのふれあいなども行われています。さらに、関門海峡の潮流を再現した水槽や、世界中のフグが展示されていることでも知られています。海響館の魅力が詰まった「Swimmin' Jazz」は、訪れる人々に忘れられない音楽体験を届けることでしょう。
海響館は、下関市あるかぽーと6番1号に位置しており、毎日開館しています。
まとめ
音楽と海の生き物たちの調和が生まれる瞬間を体験できる「Swimmin’Jazz」は、ぜひ聴いてみたい一作です。このユニークな音楽を通して、また新たな海の魅力に出会うことができるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
公益財団法人 下関海洋科学アカデミー
- 住所
- 山口県下関市あるかぽーと6-1
- 電話番号
-
083-228-1100