アビスパ福岡とNextStairsが教育的社会貢献活動の可視化を推進

アビスパ福岡とNextStairs、社会貢献の可視化を開始

福岡を拠点とするプロサッカークラブ、アビスパ福岡が株式会社NextStairsとの間で、社会的投資収益率（SROI）分析に関する契約を結びました。この契約の目的は、アビスパ福岡が地域で実施する社会貢献活動の価値を数値化し、ステークホルダーに対してその影響を明確に伝える仕組みを構築することです。

SROI分析とは

SROIという言葉は、投資した資源に対して得られる社会的価値を金銭的に表現する評価手法です。近年、この手法は企業の社会貢献活動やNPOの影響を測定する方法として注目されています。具体的には、地域住民の幸福度向上や、子どもたちへの教育・地域経済への貢献などが評価対象となります。

NextStairsの取り組み

NextStairsは、企業とスポーツリーグとの相互作用を最大化することを目指しているスポーツマーケティングに特化した企業です。同社は、スポンサーシップの効果を透明性の高いデータを用いて示すことで、より効果的なマーケティング戦略を構築しています。データ分析を通じて、SNSや来場者調査などを行い、スポーツチームの価値を向上させるための支援を行っています。

このような実績に裏打ちされたNextStairsがアビスパ福岡と協力することは、地域に根差したスポーツクラブの運営を推進する上で非常に意義深いことです。

アビスパ福岡の社会連携活動

現在、アビスパ福岡は「FUKUOKA TAKE ACTION！」という社会連携プロジェクトを展開しており、スポンサーシップの革新を目指しています。この取り組みは、今までの広告露出に加えて、地域や社会の課題に取り組む「参加型コミュニティスポンサーシップ」を実現するものです。すでに50社以上の企業が参加しており、共に社会課題の解決に向けた取り組みを行っています。

執行役員の佐川諒氏は、NextStairsと共にこのSROI算出に挑戦できることを大変嬉しく思っており、過去の成果を数字として示すことの重要性を強調しました。さらに、アビスパの活動が全国的にも進んでいると感じています。

将来に向けた展望

アビスパ福岡は、クラブ理念を基にした「共育・社会・街づくり」の3つの柱に基づいて様々なプロジェクトを年間を通じて推進しています。その中で得られたデータをもとに、未来に繋がる根拠として提示し、スポーツクラブの在り方自体をアップデートする取り組みを進めています。

NextStairsとの協力関係により、アビスパ福岡は地域社会におけるスポーツの価値をさらなる高みに引き上げようとしています。今後の展開に大いに期待が寄せられる中、地域に根差すプロサッカークラブとしての役割を果たすことが求められています。