LIPUS治療と早期アルツハイマー病
サウンドウェーブイノベーション株式会社が2023年10月より開始した、「早期アルツハイマー病患者を対象とした LIPUS-Brain 経頭蓋低出力パルス波超音波治療装置の有効性及び安全性を評価するための検証的試験」の治験において、目標の220症例登録を達成しました。この臨床試験は、重度のアルツハイマー病と混同されることの多い軽度認知障害(MCI)を持つ患者を対象に、治療の有効性と安全性を多施設で共同して評価するものです。治験の完了は2026年末を目指しています。
日本初の試み
本治験は、日本国内で初めての試みでもあり、認知症治療に関する医療機器として大きな注目を集めています。この治療法は、低出力パルス波超音波(LIPUS)を用いることで脳への刺激を行い、認知機能改善の可能性が期待されています。治験開始にあたり、様々な調整が必要でしたが、全国19の実施医療機関や多くの関係者、被験者の協力によりスムーズな症例登録が実現しました。
有効性と安全性の評価
治験の進行に伴い集積されるデータは、LIPUS治療の有効性と安全性の解析に用いられ、完了後には薬事承認申請のプロセスに進む予定です。この新しい治療法は、近年の認知症治療に新たな光をもたらすかもしれません。厚生労働省からは、2022年9月に「先駆的医療機器」としての指定を受けており、その新規性や有効性が広く評価されています。
社会的な意義
日本国内では、高齢化社会が進む中で認知症患者が増加しており、健康や医療の観点から非常に重要な課題となっています。そんな中、低出力パルス波超音波による治療法は、医療の現場においても高い関心が寄せられています。早期の段階で認知症を予防または改善する手法が確立されることで、多くの患者やその家族の生活の質が向上することが期待されています。
今後、治験の成果がどのように発表され、新しい治療法として社会に受け入れられるのかが注目されます。治験結果の進展に期待が寄せられる中、サウンドウェーブイノベーションの取り組みがより多くの人々に認知され、広がっていくことを願っています。
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