2025年版ECサイト速度ランキング発表!
デジタルビジネスを支える株式会社ギャプライズは、国内ネット通販事業者のECサイト表示速度ランキングを発表しました。この調査は2025年10月のデータを基に行われ、特にLCP(Largest Contentful Paint)に焦点を当てています。
調査概要
- - 調査期間:2025年10月
- - 調査主体:株式会社ギャプライズ
- - 調査対象:通販新聞社のランキングに基づく上位300社の中から、月間トラフィックが10万以上の日本国内サイト
- - 調査方法:GoogleのChrome ユーザー エクスペリエンス レポートを活用し、LCPを計測
LCPとは、ページにおける最も大きな視覚コンテンツの表示時間であり、ユーザーにとっての体験を測る重要な指標です。Googleは、2.5秒以内のLCP達成が良好な体験を示すとしていますが、この基準を超えると体験は低下します。調査によると、ルノー社の改善事例ではLCPが1秒未満になることで大幅なパフォーマンス向上が見られました。
トップ10サイトの結果
調査対象の272サイトの中で、トップ10のサイト全てが1.2秒以下のLCPを達成。特に「ムラウチドットコム」、「あみあみオンラインショップ」、「BAYCREW’S STORE」は、驚異の1.0秒未満を実現し、ユーザー体験が最適化されています。
全体では、約74.6%のサイトが2.5秒以内を達成しており、中央値が約2.02秒、平均値は約2.13秒となりました。しかし、1秒を下回る超高速なUXを持つサイトはわずかで、国内市場においてはさらなる最適化が求められています。これにより表示速度向上はユーザー体験を高めるだけでなく、売上や競争力を直接的に影響することが示されました。
Core Web VitalsとINPの指標
新たに登場したCore Web VitalsのINP(Input Response Time)の指標によって、トップ5企業がランクインし、その中には「イケベ楽器店オンラインストア」が同率1位に輝きました。「イケベ楽器店オンラインストア」はLCPを先月の2.399秒から2.200秒に改善し、INPも大幅に向上させています。このようにLCPだけではなく、INPも含めた指標を総合的に評価することが、新たなパフォーマンス向上に繋がると考えられます。
各企業が成し遂げた改善は、主に以下の取り組みによるものです。
- - JavaScriptの最適化
- - イベントハンドラーの改善
- - レンダリングのパフォーマンス向上
今後ますます進化するECサイトにおいて、これらの取り組みは必要不可欠であり、改善を続けることが必須です。
株式会社ギャプライズの役割
ギャプライズは、2023年のGoogleオプティマイズのサービス終了に際し、3つのABテストツールを国内で唯一取り扱い、2024年2月にはサイトスピード改善ツールも展開予定です。私たちは、クライアントのニーズに応じた最適な技術を提供し、市場での競争力を高める支援を行っています。2012年から続く我々の取り組みは、今後も様々なテクノロジーを駆使し、ECサイトのスピード改善に貢献していく所存です。
最後に
今回のデータ詳細や具体的な改善事例については、当社メディアMarTechLabで随時公開予定ですので、ぜひご覧いただきたいです。私たちと一緒に、さらなるECサイトのパフォーマンス向上を目指しましょう。