デリファーム、新たな高機能野菜の栽培開始
2023年11月、デリファームは自社の植物工場において、新しい種類の高機能野菜の栽培を始めることを発表しました。この取り組みは、農業の新たな未来を切り開くものであり、注目が集まっています。
植物工場の魅力
植物工場は、温度や湿度、光照射時間などの環境条件を人工的に制御し、野菜の成長を促進するシステムです。この技術により、計画的な生産と安定した収穫が可能となります。特に、閉鎖型植物工場では、害虫のリスクがなく無農薬栽培を実現します。これにより、農業従事者の減少や自然災害の影響を受けにくい農業形態として、期待が寄せられています。
新商品開発の背景
デリファームでは、種まきから収穫後の配送までを一貫して行うことで、飲食店からのフィードバックを生かしています。特にエスニック料理店やカフェ、創作料理店からの要望に応え、試験的に栽培を始めたのがパクチーです。独特な風味で人気のパクチーですが、価格の変動と品質の不安定さが課題となっています。そこで、植物工場で育てることで、そのリスクを軽減し、安定供給を目指します。
商品ラインナップ
デリファームの新商品には、以下の2つの野菜が登場します。
クリスピーレタス
鮮やかな緑色で葉肉が厚いクリスピーレタスは、口に入れた瞬間に感じるシャキシャキ感が特徴です。栄養価は結球レタスと比較しても約10倍高く、特にカロテンやビタミンC、ミネラル類を豊富に含んでいます。また、苦みが少なくほのかな甘みが感じられるため、オールジャンルの飲食店から支持されています。冷蔵庫での長期保存も可能です。
レタスミックス
クリスピーレタスをメインに、ブーケレタスやケール、レッドカラシナ、レッドアマランサスをミックスした商品です。カフェやイタリアンのお店での人気が高く、多様な食感や風味を楽しむことができます。見た目にも鮮やかなため、サラダの彩りにも一役買っています。
デリファームの概要
デリファーム株式会社は、東大阪に位置する自社の植物工場で水とLEDを使用し無農薬野菜を栽培しています。食品加工工場と同様の衛生管理を行っているため、異物混入を防ぎ、洗わずに食べられる野菜を計画的に生産できます。これにより、希少価値の高い葉物野菜を飲食店へお届けしています。
- - 設立: 2021年6月
- - 資本金: ¥3,000,000
- - 事業内容: 野菜生産加工販売、福祉施設運営
- - 代表者: 須貝 翼
- - 従業員数: 6名
- - ウェブサイト: デリファーム公式サイト
新しい取り組みがもたらす可能性に、今後も目が離せません。