魅力的な新システムの誕生
愛知県蒲郡市にある蒲郡信用金庫が、新たな本人確認システムを導入しました。これは、スパイラル株式会社のローコード開発プラットフォーム「SPIRAL ver.1」と、株式会社ショーケースのeKYCサービス「ProTech ID Checker」を連携させたものです。このシステムにより、口座開設などの各種申し込みがWebで完結できるようになりました。
システム導入の背景
蒲郡信用金庫は、地域の企業や住民の資金面をサポートしている金融機関です。顧客の利便性を向上させるために、様々なアプリケーションの導入に取り組んでいます。しかし、eKYCの導入後、写真が基準を満たさず申し込みに不備が生じることが多く、その場合には必然的に来店を依頼しなければならないという課題がありました。約15年前の法改正に伴い、口座開設時には反社会勢力でないことの同意が必要となるため、以前から口座を持つ顧客にも来店を求めることがありました。
このため、毎月おおよそ20%の申込が不備となり、それが業務の負担になっていました。また、多くの顧客が日中に来店できないという問題もあり、営業店は複数回の架電を行うなどの手間が発生していました。
新システムのメリット
新しく導入された「本人確認システム」では、お客様が申し込む際に不備があった場合、その手続きを全てWeb上で完結できるように設計されています。具体的には、アプリから申込データを本システムに移し、その後、本人確認の依頼が自動で行われます。この仕組みにより、顧客が店舗に足を運ぶ必要がなくなり、営業店の負担も軽減されました。
例えば、申し込みが不備であった場合は、自動的にメールで本人確認の依頼が送信され、顧客はそのメールに記載されたリンクから手続きを行えます。本人確認できたデータは、再び「SPIRAL ver.1」に取り込まれ、アプリでの手続きがそのまま続行できるため、トータルな流れがスムーズになりました。これにより、全体的な業務の効率化が期待されています。
効率化の効果と今後の展望
さらに、このシステムによって本人確認資料のデジタル化が進み、申込完了後の業務も効率化され、印刷コストの削減が見込まれます。これまで紙の資料を印刷し、保存するという作業が必要でしたが、デジタルデータでの保管・回覧が可能になったことで、業務の負担が軽減されます。さらに今後、蒲郡信用金庫は「SPIRAL」のカスタマイズ性を生かしてシステムの更なる強化を図り、営業力の向上につなげていくとしています。
最後に
スパイラル株式会社と株式会社ショーケースの連携によって実現したこの新しい本人確認システムは、顧客の利便性を高めただけでなく、営業店の業務負担を大幅に軽減する効果が期待されています。これからも蒲郡信用金庫が地域に根ざしたサービスを提供し続けるために、今後の取り組みが注目されます。
導入事例の詳しい内容は、
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