自転車新リーグ開幕
2019-03-02 14:00:04
日本自転車新リーグが2021年春にスタート 多様なカテゴリーで自転車文化を発展へ
日本自転車新リーグが2021年春に開幕
公益財団法人日本自転車競技連盟の関連団体である全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)は、2021年春に新たな自転車リーグを設立することを発表しました。この新リーグは、プロチーム、実業団チーム、クラブチームなど様々な組織が参加し、国内のサイクリングシーンを革新することを目指します。読者の皆さんも、これからの自転車文化の発展に期待が高まることでしょう。
新リーグの構造とカテゴリー
新リーグは、様々なレベルのレースが行われる「プロフェッショナルカテゴリー」、「エリートカテゴリー」、「オープンカテゴリー」の3つのカテゴリーに分かれています。
プロフェッショナルカテゴリー
このカテゴリーは、現在のJプロツアーを引き継ぎ、1部から3部リーグまで展開されます。クラブライセンス制度を採用し、経営状況や選手数に応じて所属するリーグが定まります。さらに、シーズンの結果に基づいて昇降格が決まるため、競争が一層激化することでしょう。加えて、映像配信や有料観戦シートの設置による注目度の高いレース展開が期待されます。
エリートカテゴリー
現在のJエリートツアーやJフェミニンツアーなどを統合したこのカテゴリーには、4部から8部リーグまでが含まれます。JBCFへの加盟が必須で、個人ランクが設定される仕組みも採用されます。前期・後期の2期制を通じて、選手個人が得点を積み上げ、ランクアップを目指します。
オープンカテゴリー
エンジョイサイクリスト向けのレースが行われるこのカテゴリーには、JBCFへの加盟登録は不要です。初心者から参加できるイベントとして、気軽に自転車競技を楽しむ機会が提供されます。
新リーグ設立の目的
新リーグ設立の目的には、以下の3点が掲げられています。
1. 日本人選手の国際競技力向上
自転車ロードレースにおいて、過去のオリンピックでの我が国の成績を振り返ると、国際舞台での成績は芳しくありません。この状況を打破するために、他国の優れた強化策を参考にしつつ、日本独自の競技力向上策を実施する必要があります。
2. 自転車文化のさらなる発展
日本における自転車の普及率は年々向上しており、様々な目的で利用されています。新リーグでは、より多くの人々に自転車ロードレースを親しんでもらうための取り組みを進め、文化の発展に貢献します。
3. 自転車の社会的価値の発見と発信
自転車には競技大会において見過ごされがちな社会的価値があります。その一例として、日本全国の自然や文化を探索する機会を提供することが挙げられます。
理念と今後のビジョン
この新リーグは、国内自転車ロードレース界が抱える課題を解決し、国際的に通用する選手を育成することを目指しています。そのためには、地域活性化や交通安全の観点からも、すべてのサイクリストが参加できる場所を提供することが重要です。
特に、地域との連携を強化し、地元経済の活性化にも努めます。自転車を通じて地域に幸せをもたらし、国民の健康促進に寄与するビジョンを持っています。
2019シーズンからの取り組み
新リーグ設立に向けた2019年には、既にいくつかの取り組みが始まっています。特に、インターネットライブ配信や「LIVEリザルトシステム」の導入が予定されており、ファンの皆様にとっても新しい視聴体験が楽しめるようになります。
また、オンラインサイクリングアプリ「Zwift」との共同イベントや、大学生プロジェクトチーム「キャンパスラボ」とのコラボレーションによって、新たなファン層の開拓が期待されています。
このように、日本の自転車競技は、革新的で多様な文化を育む新リーグの設立に向けて着実に進化を遂げていきます。2021年春の開幕に向けて、多くの期待と関心が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟
- 住所
- 東京都品川区上大崎3-3-1自転車総合ビル5階
- 電話番号
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