神戸市が取り組む新たなアートプロジェクト『KOBE SUBWAY MUSEUM PROJECT』の幕開け

神戸の新たなアートステージ「KOBE SUBWAY MUSEUM PROJECT」

神戸市では全市を挙げてアートや文化を支援する取り組みが盛んに行われており、まちなかの公共空間はアーティストにとっての貴重な舞台となっています。その一環として、神戸市営地下鉄海岸線を舞台にした "KOBE SUBWAY MUSEUM PROJECT" が本日始動します。

このプロジェクトは、海岸線沿いに位置する全10駅を“ミュージアム”に見立て、地域の若手アーティストの作品を展示します。展示スペースを提供することで、アーティストにとっての活動の場を広げ、さらなる創作意欲をはい上げることを目指しています。具体的には、地下鉄各駅の壁面やショーケースを活用し、定期的に作品を入れ替えることで常に新しいアートとの出会いを提供します。

ストリートピアノとアートのコラボレーション

神戸市では、地域のストリートピアノも整備しています。市内には34ヶ所に設置されており、海岸線の各駅でもその姿を見ることができます。このストリートピアノは、アートの鑑賞だけでなく、音楽のパフォーマンスを楽しめる場としても機能しており、多くの市民や観光客にとって身近な文化の一部となっています。

購入のチャンスを提供する仕組み

KOBE SUBWAY MUSEUM PROJECTでは、展示されたアート作品を気に入った場合、すぐに購入が可能です。各作品の近くには、オンラインアート販売サイト「Art Scenes」への二次元コードが設置されており、スマートフォンを使って簡単に購入手続きを行えます。販売価格は10万円以下が中心となっているため、気軽にアートを身近に感じることができます。

この取り組みにより、地下鉄の駅が単なる通過点ではなく、芸術を身近に体験する場に変わります。作品についての詳細やアーティスト情報は、KOBE SUBWAY MUSEUM専用ページでも確認でき、オンラインでの購入も支援しています。

今後の整備計画

KOBE SUBWAY MUSEUM PROJECTは、今後のスケジュールに基づいてさらに拡大される見込みです。2025年度にはハーバーランド駅で展示が開始され、新たに三宮・花時計前駅や新長田駅など、他の駅でも展示が行われる予定です。2026年度には残る五つの駅でもアートの設置が完了し、地下鉄海岸線全体がアートの回廊となることが期待されています。

このように神戸市では、アート文化を積極的に発展させる取り組みが進行しています。今後、KOBE SUBWAY MUSEUM PROJECTがどのように成長し、新たな才能を見出していくのか、注目が集まっています。