ReU株式会社、幹細胞培養上清液が肌マイクロバイオームに影響を与える可能性を調査
ReU株式会社は、幹細胞培養上清液を用いた様々なサービスを展開している企業です。このたび、同社は自社の培養液が皮膚のマイクロバイオームに及ぼす影響についての調査を実施しました。特に、敏感肌や皮膚疾患におけるマイクロバイオームの調整の可能性に注目している。
マイクロバイオームとは?
マイクロバイオームとは、特定の環境に生息する微生物の集合体を指し、大人の体には1000種類以上の菌が存在しています。腸内には「腸内フローラ」として知られる善玉菌が生息し、健康に深く関与しています。また、肌の表面にもマイクロバイオームが存在し、そのバランスが良い場合は健康な肌を保つことができます。しかし、敏感肌の人々はこのバランスが崩れがちで、ニキビやアトピー性皮膚炎といった皮膚疾患が引き起こされることがあります。
実験の目的
本実験の目的は、ReU培養液を用いて皮膚のマイクロバイオームがどのように変化するかを調べることです。具体的には、被験者の肌に培養液を塗布し、その結果を分析することで、実際の変化を検証することを狙いました。
実験方法
実験は以下の手順で進められました:
1. 被験者5名の皮膚悩みがある部分(顔や首など)から初回のマイクロバイオームを採取。
2. 該当部分に対し、1日2回、2週間にわたってReU培養液を塗布。
3. 2週間後、同じ箇所から再度マイクロバイオームを採取。
4. 初回と2週間後の検査結果を比較し、マイクロバイオームが変化したかを確認する。
実験結果の分析
2週間の間、被験者にReU培養液を塗布したところ、特に顕著な改善が見られました。ある被験者はアトピー性皮膚炎による赤みと炎症が、2週間後には顕著に軽減していることが確認されました。この期間中は外用薬は一切使用していません。
マイクロバイオームの変化は、相対度数(Relative Frequency)を基に分析され、特に2種類の常在菌に着目しました。それは、ビフィズス菌(Bifidobacterium animalis)とパラバクテロイデス(Parabacteroides)です。
ビフィズス菌は、腸の善玉菌として知られ、皮膚の傷口に塗布することで治癒を促進する可能性が示唆されています。この実験において、2週間の塗布によりその割合が増加しました。一方、パラバクテロイデスは、アトピー性皮膚炎の患者において減少することが知られており、こちらも塗布前は0.0%であったのが、4名の被験者では増加の傾向が見られました。
ただし、両者とも有意差は認められず、傷口の修復効果やアトピー性皮膚炎に対する治療効果を決定付けるものではありませんでした。今後は、この結果を基にさらなる研究を進め、スキンケア商品開発へと繋げていく予定です。
ReU株式会社について
ReU株式会社は、「幹細胞培養上清液を、世界の日常へ。」というビジョンを持ち、2022年2月に設立されました。国内の提携ラボにて再生医療技術を活用し、高濃度のヒト由来幹細胞培養上清液を精製して研究を行っています。これにより、スキンケア化粧品「ReU」を中心とした多彩な商品提供を行い、健康的で美しいライフスタイルをサポートしています。
詳細な情報は、
ReU公式オンラインストアや
Instagramで確認できます。