AI英会話アプリ「スピーク」提供のSpeakeasyが、シリーズCラウンドで7,800万ドル(約117億円)の資金調達を完了し、評価額が半年で2倍の10億ドル(約1,500億円)に達する快挙を成し遂げました。これにより、Speakeasyはユニコーン企業となり、国内展開の動きも加速させます。
投資の詳細と成長の背景
Speakeasy Labs, Inc.は、2024年11月に行われた資金調達を発表しました。このラウンドは、Accelを筆頭に、OpenAI Startup Fund、Khosla Ventures、Y Combinatorなどの既存投資家からの出資を受けたものですが、これまでの資金調達総額は1億6,200万ドル(約243億円)に上ります。CEOのConnor Zwick氏は、従来のオフラインからモバイルアプリを通した言語学習への移行でも、ユーザーが「スピーク」を通じて独自の学習方法を体験しながら、実際に話せるようになることを重視しています。
日本法人設立の意義
また、Speakeasyは日本法人「スピーク合同会社」を設立し、国内展開を加速する計画を発表しました。この動きにより、英会話を効率的に学ぶ方法を提供するために3つの主要施策に取り組むことが明らかになりました。1つ目はマーケティングへの投資です。「スピーク」の認知度向上に向けた取り組みを強化していくとのこと。2つ目は国内採用の拡充で、より多くの仲間と共に成長を目指します。3つ目は法人向けに「スピーク for Business」の提供を計画しており、既に200社以上の企業に導入が進んでいます。
AI技術を用いた効果的な学習
最新のAI技術と音声認識を採用し、個々のユーザーにパーソナライズされた効果的な学習体験を提供している「スピーク」。中でも「スピーク」は、ChatGPTを開発するOpenAIと提携し、言語学習の新たなスタンダードを打ち立てようとしています。Zwick氏のビジョンは、従来の英会話学習を脱却し、話せることを実現すること。ユーザーは今年だけで1億案件以上のスピーキング実践を行い、その成長率は驚くべきものです。
今後の展望
Speakeasyは、2025年には最新の大規模言語モデル(LLMs)や音声技術を活用した進化版のサービスを目指し、ユーザーの学習体験を更に向上させる計画です。AIを用いた言語学習の新しい形を模索する中で、グローバル市場への進出も視野に入れているようです。
このように「スピーク」の成長は目覚ましく、今後の展開から目が離せません。『スピーク合同会社』設立によって、日本のユーザーに一層寄り添ったサービスを提供することが期待されます。私たち一人ひとりが英語を学ぶ意義、そしてその可能性を明るく照らす「スピーク」の未来に期待を寄せています。