宇宙養殖研究の実験
2025-08-06 16:41:23

岡山理科大学・山本准教授が宇宙養殖研究を講演!未来の食糧確保に向けた挑戦

宇宙養殖の未来を語るトークイベント



2023年8月3日、東京ドームシティの「Space Travelium TeNQ」で、岡山理科大学生物科学科の山本俊政准教授による宇宙養殖のトークイベントが開催され、約40人が参加しました。このイベントのテーマは「マダイもマグロも海より陸でよく育つ ~好適環境水最新研究、ついに宇宙へ~」で、その名の通り、宇宙での養殖実験について詳しく解説されました。

イベントの内容としては、まず山本准教授が海水の成分に焦点を当て、ナトリウム、カリウム、カルシウムに絞り込んで好適環境水の特徴を分かりやすく説明しました。この特別な水は、海水魚と淡水魚の両方が同じ水槽で飼育できるという大きな利点を持っています。これにより、これまでにもクロマグロやトラフグ、ベニザケ、ニホンウナギなどの陸上養殖が成功し、現在はアコヤ貝を使用した真珠作りにも挑戦しています。

さらに、山本准教授は「好適環境水を使うと、電気と水さえあればどこでも養殖可能」という点にも触れ、月面や国際宇宙ステーションでの食糧確保に向けた実験が進行中であることを紹介しました。特に、重力を加減しての孵化実験や給餌実験について詳細に語り、今後の宇宙養殖の可能性について聴衆の関心を引きました。

会場には多くの家族連れが訪れ、北九州市から来た参加者も見られました。講演の締めくくりにはクイズが用意され、正解者には山本准教授の著書「宇宙マグロのすしを食べる―魔法の水『好適環境水』誕生物語―」がプレゼントされるなど、和やかな雰囲気の中、盛り上がりを見せました。

展示会場は東京ドームシティの6階にある「Space Travelium TeNQ」で、好適環境水を利用した実験水槽は「LOUNGE Q」エリアに展示されています。このエリアには、好適環境水に関する詳しい説明パネルもあります。また、近くの「Space Terminal」エリアでは、岡山理科大学基礎理学科の新原隆史准教授が展示協力を行い、ニュートンの法則を使って宇宙空間の体験ができるコーナーもあります。

宇宙養殖実験水槽は2023年9月7日まで展示されていますが、その背後には宇宙を舞台にした新しい食糧生産技術の最前線が広がっています。今後の宇宙での養殖技術の発展に、ますます目が離せません。

詳細情報や最近のニュースは、岡山理科大学の公式サイトでも確認することができます。きっと、未来の食卓を変える技術がそこに詰まっていることでしょう。


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