九谷焼の魅力を世界に発信するオンラインミュージアム「KUTANism」
新たな価値を創造しつつ、伝統を受け継いでいる九谷焼。この美しい工芸品を、世界中に広めるためのオンラインミュージアム「KUTANism」が、石川県小松市と能美市の共催によって開催されます。そこで、43名の才能ある作家たちの作品が展示されます。この取り組みは、コロナウイルスの影響で対面でのイベントが難しい中、自宅に居ながらにして九谷焼の魅力を体験できる絶好の機会です。
展示内容
「KUTANism」は、すべてオンラインで展開され、さまざまなコンテンツが目白押しです。主要なコンテンツとしては、オンラインエキシビション、ライブラリ、ミュージアムショップ、シアター、フォトジャーナル、ガイドツアーの6つが用意されています。
1. オンラインエキシビション
「NEXT九谷Vol.Ⅱ-物語る色と形-」として、現代的な価値創造に挑む43名の九谷焼作家の作品が紹介されます。作品の製作背景や作家のコメントが添えられた展示は、まるで美術館にいるかのような感覚を提供します。各作品は多角的に撮影され、さまざまな角度からその魅力を感じることができます。
2. ライブラリ
九谷焼の歴史や技術を深掘りする「九谷焼の物語」も重要なコンテンツです。東京藝術大学大学美術館の館長、秋元雄史さんが九谷焼の職人や作家との対談を通じて、その奥深さを語ります。この対談を通じて、九谷焼だけでなく日本の伝統工芸全般に対する理解が深まることでしょう。
3. ミュージアムショップ
オンラインで九谷焼を購入できる「ミュージアムショップ」を設置し、地元の販売店を紹介します。これによって、九谷焼の購入を簡単に行える環境を整備し、販路拡大に貢献します。
4. シアター
ショートフィルムの上映も見どころです。人気映画監督の森義隆さんが手掛ける約20分の映像では、現代の作家や識者へのインタビューを通じて九谷焼の歴史とその意義が語られます。また、映像には多くの作品も登場し、視覚でも楽しむことができます。
5. フォトジャーナル
ストリートフォトグラファーのシトウレイさんによる「産地のいま」という連載も要注目です。九谷焼とその町の魅力を国内外に発信し、フォトジャーナリズムの視点から伝統工芸の本質を描写します。
6. ガイドツアー
最後に、小松市・能美市の九谷焼の基本情報をまとめたガイドツアーを紹介。公立小松大学と協力し、地図とともに作家のイラストを使用したモデルコースが提示されています。
実施概要
「KUTANism」は2020年10月24日から12月20日までの期間で開催されます。本企画は、九谷焼の産地としての魅力を再確認し、伝統工芸の未来を考える良い機会になるでしょう。皆さんもぜひ、この貴重なオンラインミュージアムを通じて、九谷焼の魅力再発見に参加してみてはいかがでしょうか。
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参加しやすく、楽しめるこの取り組みで、九谷焼の素晴らしさを存分に味わってください。