第15回認知症ケア実践・研究報告会
10月29日、東京都中央区のベルサール汐留において、「第15回認知症ケア実践・研究報告会」が盛大に開催されました。この報告会は、株式会社学研ホールディングスのグループ会社であるメディカル・ケア・サービス株式会社が主催し、全国の介護事業者が一堂に会する貴重な機会です。メディカル・ケア・サービスは、認知症ケアの専門性を追求し続け、現在350以上の介護施設を運営しています。
年に一度の重要なイベント
この報告会は、介護の現場での施策や成果を共有し、改善に役立てることを目的としており、1999年の設立以来毎年開催されてきました。特に、このイベントでは、実際の現場で成果を上げている事例を発表し、参加者同士の学び合いが行われます。
国境を越えた取り組み
今年は、国内から選ばれた7つの事業所が発表し、それに中国からも2つの事例が紹介されました。天津市にある「MCS中福中新生态城認知症センター」と広州市にある「祺美頤養」は、地域での取り組みを共有する重要な機会となりました。
新しい試みと最多得票賞
今年の報告会では、初めて参加者の投票によって「最多得票賞」が設けられました。この賞には、茨城県石岡市の「愛の家グループホーム石岡青柳」が選出され、他の事業所への刺激となりました。
「愛の家グループホーム石岡青柳」の成功事例
「愛の家グループホーム石岡青柳」では、ある男性利用者が他の利用者との関係が悪化し、介護スタッフが見守るだけの日々が続いていました。しかし、心理や生活状況の詳細を多角的に分析し、本人の希望を尊重した介護が進められました。具体的には、その方の趣味や生活面での要求を見える化し、適切な声掛けを行うことで、行動や心理的な症状を改善。最終的には、地域交流会で得意のそばを振る舞うまでに至りました。この取り組みは、他の事業所にも参考にされるべき事例です。
参加した事業所の多様性
他にも、参加事業所には次のような多様な発表がありました:
- - 愛の家グループホーム川越的場(埼玉県) - 「MATOBA de HOT STATION」
- - 愛の家グループホーム板橋小茂根(東京都) - 「ニヤリ・ホットの視点の重要性」
- - 愛の家グループホーム岐南(岐阜県) - 「こども食堂始動!!」
- - 愛の家グループホーム大津月輪(滋賀県) - 「できることからやりたいことへ」
- - 愛の家グループホーム岡谷幸町(長野県) - 「主役は私たち」
- - 愛の家グループホーム横浜菅田(神奈川県) - 「別れても、逢いに来ていいですか?」
これらの事例発表は、認知症ケアの実践をより一層深めるための重要な役割を果たしました。
メディカル・ケア・サービスのミッション
メディカル・ケア・サービス株式会社は、1999年に設立され、認知症高齢者に特化した介護サービスを展開しています。特に、「愛の家」と名付けられたグループホームでのケアに力を入れており、すべての人が自分らしい生活を送れる社会の実現を目指しています。介護業界における国際的な取り組みとして、中国におけるサービス展開も行っており、幅広い経験と知見が活かされています。
詳しい情報はメディカル・ケア・サービスの
公式ウェブサイトをご覧ください。