現代の夫婦が見落としがちな資産の真実
Song合同会社が行った調査では、全国の20〜40代の既婚者や離婚経験者300人を対象に、夫婦間における資産の把握状況が尋ねられました。この結果、夫婦間でお金に関する透明性がいかに不足しているかが明らかになりました。
調査によれば、配偶者の預貯金額を「正確に把握している」と答えたのは僅か21.7%。逆に、41.0%が「ほとんど知らない」または「全く知らない」と回答しました。この結果からもわかるように、多くの夫婦が重要な財務情報を共有せずに生活している実情が浮かび上がります。
調査では、互いの金融資産を正確に把握していると答えた割合は16.3%と低く、約6組に5組は、お互いに見えていない資産が存在するかもしれません。これには、ネット銀行や投資口座、暗号資産、電子マネーなどのデジタル資産を含めた見えにくい資産も加わります。
離婚が引き金に
興味深いことに、離婚を考えたことのある人の38.7%が、配偶者の資産への関心が増したと回答しています。特に離婚を意識した後、46.6%の人が初めて配偶者の資産について具体的に確認しました。「知っているつもりだった」資産が実は存在したというケースも少なくないようです。
実際、39.3%の人が配偶者の資産が想像以上に多かったと感じている一方で、26.4%は反対の結果を導きました。このようなギャップは、家計における資産の見える化が足りていないことを示唆しています。特に、数字が細分化され管理されるデジタル資産は、把握しづらくなっています。
お金の話をする機会は少なく
調査に参加した人々が自身の全資産を配偶者に伝えていない理由のトップは「聞かれないから」で、52.2%を占めています。これは意図的に隠しているのではなく、むしろ夫婦間での経済的対話が不足していることを反映しています。特に、共働き家庭ではそれぞれが個人口座を持ち、資金の流れが見えづらい状況が生まれやすいのです。
どこまで情報を共有すべきか
この調査から導き出された概念は、単なる金銭管理の側面を超えて、緊急時にどのように資産を活用するかという視点をも包括しています。全財産を共有する必要はないと感じる人が48.3%いる一方、76%の人々は問題発生時には一定の財務情報を共有すべきだと考えています。これは、病気や事故、相続など、あらゆる場面で重要な決定を行う際の支援となります。
終わりに
夫婦間での資産の見える化が求められる現代。共働きやデジタル化が進む中で、夫婦は自らの資産や責任を把握し、リスクを軽減するための策を講じなければなりません。結局のところ、知識を持ったうえでの関係は、より良いパートナーシップを築く基盤となるでしょう。今後は、家庭における経済の透明性を高め、意識的な情報共有の契機とすることが求められています。