慶應義塾大学医学部が漢方DXを推進、VARYTEXの新ソフトを採用

漢方のDX化が進む！慶應義塾大学の新たな挑戦

近年、医療の現場においてデジタルトランスフォーメーション（DX）が求められています。特に、伝統的な医療である漢方においても、その流れは例外ではありません。今回は、慶應義塾大学医学部漢方医学センターがVARYTEX株式会社の提供する漢方業務支援ソフトウェア『KAMPO 365 custom』を導入したことを取り上げ、その意義と期待される効果について探っていきます。

『KAMPO 365 custom』とは？

『KAMPO 365 custom』は、漢方診療に特化した業務支援ソフトウェアです。このソフトウェアは、漢方診療を行う病院やクリニックの業務をDX化することを目的としています。具体的には、紙媒体で管理されてきた漢方診療データがクラウド上で一元管理され、業務の効率化やデータの迅速なやり取りが可能となります。

特に、多施設連携型の漢方研究においては、データの収集・分析がスムーズに行えることが重要です。そのため、『KAMPO 365 custom』の導入によって、患者情報や治療実績を迅速に共有できるようになります。これにより、研究者や医療従事者は、より多くの時間を研究に充てることができるようになるのです。

慶應義塾大学医学部漢方医学センターの取り組み

慶應義塾大学医学部漢方医学センターは、平成5年から運営されている漢方クリニックです。「現代医学の中で漢方治療をより良く生かす」という理念のもと、漢方と先端医療の融合を図ってきました。

このセンターは、漢方の新しいエビデンスを創出することに注力しており、研究の充実を図るために『KAMPO 365 custom』の導入を決定しました。これにより、漢方診療の効率化だけでなく、研究活動をさらなる高みに引き上げることが期待されています。

VARYTEXのビジョン

VARYTEX株式会社は、「漢方をDXする」というテーマのもと、漢方テック分野で革新を追求し続けています。同社は今回の導入を契機に、全国の漢方専門医療機関への普及を目指しています。これにより、漢方研究がより円滑に進むことが期待されています。

取締役CTOの大竹隼人氏は、「漢方DXは日本だけでなく、世界の医療においても大きな可能性を秘めている」と語ります。研究者や医療従事者がより集中できる環境を提供し、漢方理論の標準化と適正使用の推進を目指しています。

結びに

『KAMPO 365 custom』の導入は、慶應義塾大学医学部漢方医学センターにとって、医学研究と漢方治療の新たな進化を象徴するものです。今後もこのような革新的な取り組みが進むことで、漢方が現代医療にどのように役割を果たしていくのか、注目が集まります。私たちも、漢方のDXによるさらなる可能性を期待したいと思います。