令和8年熊本地震から1か月、自衛官からNPOへの支援活動の変遷
2026年7月31日、熊本県八代郡にて、認定NPO法人テラ・ルネッサンスの佐々木純徹が緊急物資の搬入にあたり、支援活動を展開しています。この地震は7月28日に発生し、早くも1か月が経過します。佐々木は10年前の熊本地震でも自衛隊の中隊長として地域支援に従事しましたが、今回はNPOの一員として挑む形となりました。
支援経験からの学び
佐々木は2016年熊本地震の際、発災翌日に部隊を率いて現地入りし、大規模な災害支援を担いました。今回は、まず一人で現地調査から始め、支援の柔軟性を強調しています。「以前は約50人を率いていましたが、自分で『どこに行くべきか』『何をするべきか』を考え動けることが、今回の最大のメリットです」と佐々木は述べています。
情報の重要性
熊本地震の経験から、佐々木が特に重要視しているのが、情報の発信と収集です。「困っている高齢者や外出が困難な方々が、多くの場合、自分を助けてほしいと声に出せないことがある。だからこそ、こちらから探しに行く必要があります」と語り、その必要性を痛感しています。10年前に学んだこの教訓は、現在の支援活動にも生かされています。
海外での経験と支援理念
ウクライナでの支援活動を経て、佐々木はそしてその経験が今度は「Hardest to Reach(最も支援が届きにくい)」という支援哲学に結びついていると語ります。テラ・ルネッサンスは、実際に情報を集め、支援の空白地帯を見つけていくことに力を入れています。これにより、熊本での支援も、ただの物資提供にとどまらず、地域に根ざしたものへと進化しています。
ラストワンマイルの支援
令和8年の熊本での支援活動では、NPOとしての特性を生かし、地域住民や団体との連携を強化しつつ、高齢者介護施設や在宅避難者への直接的支援を行っています。支援物資は、地域のニーズに基づき選定され、元ICU看護師の知見も生かされた内容となっています。この“ラストワンマイル”の支援は、特に被災者のニーズに応える重要な役割を果たしています。
今後の展望
8月15日をもって緊急支援を一区切りとし、テラ・ルネッサンスは今後、より多様化した支援活動に移行しようとしています。炊き出しや子どもたちを守る場作りなど、被災地の生活支援を進めていく考えです。地域の声を大事にし、その変化に合わせた支援を行うことが、今後のNPOの最も重要な役割であるという信念を持って、佐々木は活動に邁進しています。
「必要な役割を担うことが、我々の使命だと思っています。災害支援は時間とともに変わっていくので、その都度声を聞き取ることが必要です」と彼は結びます。日本国内外のさまざまなパートナーと手を結びながら、支援の輪を広げていくことで、より多くの人々の生活の再建に寄与していくことでしょう。