スタッドレスタイヤ交換の重要性と安全啓発をセイビーが実施

まだ真夏の暑さが続いていますが、車のオーナーならスタッドレスタイヤ交換の季節が近づいていることを感じていることでしょう。株式会社Seibii（東京都港区）は、車の出張整備や車検、パーツ取り付けを全国的に展開しており、2023年秋の全国交通安全運動期間（9月21日から30日）を前に、スタッドレスタイヤ交換の重要性についての啓発活動を行います。特に一般ドライバーが見落とすことが多い「ホイールボルトの締め付けトルク」について注意を促し、正しいタイヤ交換の実施を呼びかけます。

スタッドレスタイヤ交換の必要性

スタッドレスタイヤの交換は、地域によりますが、11月から12月にかけて特に集中的に行われます。時には「交換は面倒だから」と感じるドライバーもおり、「本当にスタッドレスタイヤ交換は必要なの？」とも問われます。その理由は、安全性を確保するためだけでなく、以下の2つのポイントが挙げられます。
1. タイヤはシーズンごとに交換することで、寿命が延びる。
2. ノーマルタイヤは気温が7℃以下になると、ゴムが硬化し、路面との密着が悪くなる。その結果、安定した走行が難しくなり、事故のリスクが高まる。

したがって、冬期間中も安全に運転するためには、スタッドレスタイヤの交換が極めて重要であると言えるのです。

自己交換のリスク

多くのドライバーが自らタイヤ交換を試みる場合、その裏には大きなリスクが潜んでいます。特に注目すべきは、ホイールボルトの締め付けトルクです。ここで適切でない方法で交換すると、以下のような深刻な現象が発生する可能性があります。

- 力任せに締めると、ボルトが伸びて破損し、その結果として走行中に脱輪する危険性。
- 逆に緩すぎると、走行中にホイールが外れるリスク。

各車種によって利用するべきトルク値は異なるため、専用の「トルクレンチ」を使い、適正に締めることが必要なのです。整備不良による脱輪事故は、毎年、国土交通省やJAFから報告されています。

脱輪事故の現実

脱輪による事故の怖さはいかに深刻かを示すデータが存在します。年間140件以上のスタッドレスタイヤの脱輪事故があり、その多くが11月から2月にかけて発生しています。
特に注意すべきは、2023年11月、札幌市で起きた悲しい事故です。不正改造された軽自動車から左前輪が外れ、影響を受けた女児は意識不明の重体に。この事故の判決が出た際、懲役3年、執行猶予5年となりましたが、一つ間違えば大切な命が失われかねない事故であったことを考えると、非常に痛ましいものです。

安全を考える出張整備

そこで、Seibiiが提供する出張整備サービスに注目してみましょう。国家資格を持つ整備士が、メーカー指定のトルクでタイヤを取り付け、作業後にはエア漏れチェックや再度の締め付け確認を行います。これにより、冬の道を安心して走行することができます。

Seibiiの担当者は、「都内のドライバーのスタッドレスタイヤ交換に対する認識は高くありません。しかし、首都圏では降雪やアイスバーンが発生することがあるため、時期が来たら早めの交換をおすすめします。冬の安全運転のためには、正しいタイヤ交換が不可欠です」と強調しています。

まとめ

スタッドレスタイヤには「ノーマルタイヤ（夏用タイヤ）」と「スタッドレスタイヤ（冬用タイヤ）」がありますが、冬場の運転にはスタッドレスタイヤが不可欠です。自身での交換が可能でも、安全やリスクを考慮すると、専門の整備士に任せることが最も安心です。季節が移り変わる中、事故を一件でも減らすために私たち各自が意識して行動することが求められています。