2026年6月より水中測位システムを開始した株式会社チック
株式会社チック(宮城県仙台市)は、2026年6月12日から、アメリカのCerulean Sonar社製の水中測位システム、具体的にはUSBL「ROVL Mark V」「Omnitrack」、およびDVL「Tracker 650」の取り扱いを開始することを発表しました。これにより、同社は既に取り扱っているイメージングソナー「Omniscan 450」やマルチビーム測深機「Surveyor 240-16」と合わせ、幅広い商品群を扱うことになります。
水中測位システムの背景
水中での位置測定は難しく、通常のGNSS(GPSなど)は利用できないため、音響測位装置(USBL)やドップラー速度ログ(DVL)が重要な役割を果たします。水中ドrone(ROV)は、港湾やダム、漁場などでの調査や点検において、位置情報と合わせたデータの記録が求められます。これまでのシステム導入には多くのステップがあり、個々の機器選定や設定など、複雑でしたが、チックはこれを一括で提供することで、導入や運用の手間を大幅に軽減します。
取り扱い製品とその詳細
ROVL Mark V
このUSBLシステムは、送信機と受信機のセットで構成されており、音響測位を通じて水中ターゲットの位置を正確に把握します。従来のGNSS時刻同期方式と比べ、クロックドリフトを低減し、更新レートは1〜5Hzです。これにより、より精密なデータ収集が可能になります。
Omnitrack
リングブイ型の水上モジュールで、ROVロケーター技術とデュアルGNSS受信機を組み合わせています。これにより、水中でのターゲットの座標取得が可能となり、最大300mの深度での運用が実現します。また、有線(PoEテザー)モデルと無線モデルがあり、用途によって柔軟に選択できます。
Tracker 650
このDVLは、機体制御システムへ速度情報を提供し、位置保持や追跡を行います。BlueOSやArduSub、MAVLink2RESTに対応しており、高度な設定が可能です。最大動作高度は25〜50mで、非常に高い性能を発揮します。
組み込み・カスタマイズサービス
チックでは、機器選定から組み込み、設定、そして操作講習や導入後のメンテナンスまで、全ての手続き・サービスを一括で提供します。これにより、顧客は多数の業者に頼る必要がなく、安心して導入を進めることができます。
実機検証の結果
チックは、当社が取り扱うCerulean Sonar社製USBLとBlueROV2を利用した実機検証を行いました。この検証では、水中ドローンの位置がすぐにPC画面に表示され、目視で行った位置変更に対しても画面表示がしっかりと追従しました。特に音響の反射による位置の乱れが少なく、安定した性能が確認されました。
競合との差別化
株式会社チックの一番の強みは、機器の取り扱いだけでなく、顧客ごとのニーズに応じたカスタマイズや講習サービスを提供している点です。これにより、特定の用途に最適化されたシステムが実現でき、顧客満足度の向上に寄与しています。導入後も保守サービスを行うことで、長期的な信頼関係の構築にも努めています。
お問い合わせ
製品に関する詳細や見積もりは、公式ウェブサイトからお問い合わせできます。また、各製品の詳細情報もウェブサイトに掲載されているので、ぜひご覧ください。URL:
Cerulean Sonar製品紹介
新たな水中測位システムによって、今後の水中調査や点検業務がさらにスムーズに行えることが期待されています。特に水中ドローンの普及が進む中で、信頼性の高い測位システムは業界に新たな可能性をもたらすでしょう。