全国の道路陥没増加、下水道の異常が深刻化への警鐘

近年、日本各地で道路陥没が頻繁に発生しており、その要因の一つとして下水道の老朽化や異常が挙げられています。特に2022年度には、陥没発生件数が過去最大の1万548件に達し、今後の懸念材料となっています。ソニー損害保険株式会社は、火災保険や地震保険の重要性を伝えるため、都道府県ごとの下水道異常についての地図を公開しました。このマップには、さまざまな地域におけるマンホールや管きょの異常数が示されており、注目を集めています。

道路陥没の現状

国土交通省が発表したデータによると、道路陥没の発生件数は2020年度が9,124件、2021年度が9,967件、そして2022年度には1万548件と、年々増加していることが分かります。特に目に見えないところで進行している下水道の劣化が、欲しい時に事故を引き起こすリスクを生み出しています。これは私たちの生活基盤に直結しているため、非常に深刻な問題です。

下水道と液状化

道路陥没の背後にある要因として、国土交通省の調査によれば、約13%の陥没が下水道の異常から来ているとされています。このほかにも地震による液状化現象が影響を与えており、これにより道路が沈下するリスクが高まります。液状化とは、地震の揺れによって水を含んだ砂地盤が流動化する現象を指し、これが起きると、埋設された構造物が浮き上がることがあります。

異常マップの公開

ソニー損保が発表した「都道府県別マンホール・管きょ異常数マップ」では、異常件数ランキングが示されています。2023年度のデータによると、マンホールの異常数1位は東京都で417件、次いで長野県が150件、新潟県が147件の異常を記録しています。新潟県は管きょの異常距離でもトップで、いずれも地域特有の地盤やインフラの老朽化が影響を与えているとされています。

実際の影響と備え

また、地震や大雨などの自然災害による被害を把握するには、各市区町村の防災ページやハザードマップを活用することが重要です。これにより、自分の居住地のリスクを知り、必要な保険の確認や、事前の対策を進めることができます。特に地震保険は、地震による損害を補償するために重要な役割を果たします。

地震保険の必要性

火災保険は様々な自然災害からの損害をカバーしますが、地震による損害は一般的に補償対象外です。そのため、地震保険に加入し、万が一の場合に備える必要があります。地震による液状化で被害を受けた場合も、地震保険が適用されるため、自宅が被害を受けた場合は速やかに損保会社に連絡し、損害調査を受ける必要があります。