ジェフユナイテッド市原・千葉の心温まる取り組み
2023年10月4日、J2リーグ第32節の試合において、ジェフユナイテッド市原・千葉は特別なイベント「ヒュンメルマッチデー」を開催しました。この日は、聴覚障がい者支援を目的とした手話シャツを選手が着用し、チームの理念「WIN BY ALL!」を体現しました。
手話シャツの魅力
手話シャツは、表面に「JEFUNITED」を指文字とアルファベットで表記し、背面にはクラブのフィロソフィーが採用されています。デザインには、手話で「協力」と「勝つ」が取り入れられており、単なるシャツではなく、視覚的にも意義を持つ作品です。このシャツは当日、オフィシャルショップとスタジアム内で販売され、即完売となりました。
試合前、ボランティア精神溢れるファンが手話シャツを求めて行列を作り、待ちきれない様子が印象的でした。手話を学ぶ学生や、久々に応援に来たファンなど、多様な人々が手話シャツを手にして晴れやかな表情を見せていました。
トークイベントで支援の輪を広げる
試合前には、聴覚障がい者サッカーの選手たちを招いたトークイベントも実施され、さらなる交流の場が設けられました。デフサッカー日本代表の岡井舜選手と髙木桜花選手が登場し、聴覚障がい者支援の重要性について語りました。
岡井選手は、自身の経験を通じて、「全力でプレーする姿を子供たちに伝えたい」と熱い思いを述べ、髙木選手も「皆で楽しむスポーツの場を提供したい」と胸を張りました。
文化と意義の融合
ジェフユナイテッド市原・千葉の取締役である高橋薫さんは、障がい者サッカーへの支援を進める姿勢を示し、今後実施するウォーキングフットボールイベントへの情熱も語りました。このような活動を通じ、誰もがサッカーを楽しめる環境を整えていくという姿勢は、地域社会における新たな価値創造を目指すものです。
試合結果について
試合は、フクダ電子アリーナに15,824名もの観客を集めて行われ、ジェフユナイテッド市原・千葉は上位対決にも関わらず、V・ファーレン長崎に0-2で敗れる結果となりました。試合後、小林慶行監督は選手たちの努力を称賛しつつ、次戦への意気込みを語りました。
未来に向けての一歩
失利の中にも、手話シャツを通じて思いを一つにしたファンや選手たちの熱意は、チームにとって大きな力となるはずです。目指すべき方向性として「WIN BY ALL!」の精神を胸に、ジェフユナイテッド市原・千葉はさらなる挑戦を続けていきます。次回の対戦は、10月19日、首位の水戸ホーリーホックとのアウェイ戦です。新たなチャレンジが待っています。
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