航空業界の新展開
2025-07-07 11:33:23

コスモエネルギーが航空業界のCO2削減へ新たな一歩を踏み出す

コスモエネルギーが航空業界のCO2削減プログラムに初参加



コスモエネルギーホールディングス株式会社が、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)の推進するCO2排出削減プログラムに、石油元売り業界として初めて参画することになりました。この取り組みの主な目的は、コスモエネルギーグループの従業員が出張時に利用する旅客便からのCO2排出を減少させることです。

両航空会社のプログラムにおいて、当社は排出削減証書を購入し、JALの「JAL Corporate SAF Program」とANAの「SAF Flight Initiative」を通じて、持続可能な航空燃料(SAF)を供給することで、環境への負担を軽減しようとしています。これは、航空会社が直接的に排出するCO2(Scope1)に加え、コスモエネルギーが間接的に排出するCO2(Scope3)の削減にも寄与します。

コスモエネルギーグループが製造したSAFは、2021年からNEDOが支援するプロジェクトの一環として開発されており、国内で初めて大規模に生産される国産SAFです。この燃料は、環境認証、「ISCC CORSIA認証」と「ISCC EU認証」を取得しており、持続可能性が科学的に証明されています。さらに、SAFは従来の石油由来のジェット燃料と比較して、最大84%のCO2排出削減効果が見込まれています。

コスモエネルギーグループは、脱炭素化の重要性を認識し、社会的課題の解決と企業の持続可能な発展に向けた活動を推進しています。これにより、SAFの利用促進や社会実装を通じて、2050年のカーボンニュートラル達成を目指しています。

各社のコメント



日本航空のコメント


日本航空の執行役員を務める小川宣子氏は、コスモエネルギーグループの参画を歓迎し、2050年にネットゼロエミッションを目指すJALグループの目標達成に向けた重要なステップと位置付けています。彼女は、「航空輸送のバリューチェーン全体で、SAFの普及を進めることは、CO2削減の促進に貢献する」と述べています。

全日本空輸のコメント


全日本空輸の松下正氏は、コスモエネルギーホールディングスの参加が航空業界全体に良い影響をもたらすと強調。ANAはプロジェクトを通じて、バリューチェーン全体での持続可能性の確立と拡大を図っており、今年生産が開始された国産SAFに期待を寄せています。

コスモエネルギーホールディングスの展望


コスモエネルギーホールディングスの竹田純子常務執行役員は、「SAFの製造・供給を通じて、自社の環境価値を受益することで、サプライチェーン全体のCO2排出量削減を目指したい」と表明しています。そして、航空会社とのさらなる連携を強化し、より持続可能な航空輸送の実現を目指す意向を示しています。

今回のプログラム参画は、石油業界と航空業界の連携による新たな試みであり、今後、これらの取り組みがどのように進展するか注目です。コスモエネルギーグループ、JAL、ANAのさらなる協力が期待され、サステナブルな社会の実現に向けた道筋を示すことができるでしょう。


画像1

会社情報

会社名
コスモエネルギーホールディングス株式会社
住所
東京都港区芝浦一丁目1番1号
電話番号

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。