就活セクハラ防止策に関する調査概要
株式会社キャリタス(東京都文京区)は、2026年3月卒業予定の大学3年生を対象に、就職意識や就活準備状況に関する調査を実施しました。調査期間は2025年1月1日から8日までで、1,011人から回答を得ています。本記事では、その調査結果をもとに、学生が評価する就活セクハラ防止策や求める条件について詳しく見ていきます。
就職先企業を選ぶ際の重視点
まず、学生が就職先企業を選ぶ際に重視するポイントについて見てみましょう。文系・理系双方で最も重要視されているのはやはり「給与・待遇が良い」で、2位には「将来性がある」が続いています。これらは学生にとって基本的かつ重要な要素であり、就活において欠かせない条件と言えます。
情報収集の傾向
就職活動に関する情報の入手先としては、「就職情報サイト」が文理ともに約9割に達し、次いで各企業のホームページが続きました。情報収集の手段として、オンラインでのアクセスが主流とされていることが確認できます。
インターンシップの参加状況
調査からは、92.7%の学生がインターンシップ等に参加した経験があり、平均で10.2社へ応募したことが明らかになっています。参加したインターンシップが就職活動におけるアプローチに如何に役立っているかを考えると、今後の選考に向けた重要なステップになっていることは間違いありません。
本選考受験と内定状況
1月1日時点では、53.7%の学生が既に本選考を受けたと回答しており、前年同期の54.7%に続き、半数以上が積極的に活動していることがわかります。また、内定を得た学生は27.9%で、前年同期の23.6%を上回っています。この結果は、就職環境が改善されつつあることを示唆しています。
志望企業の選考スケジュールの認識
志望企業の選考スケジュールを把握している学生は70.1%となっており、計画的に準備を進めていることが示されています。これにより、学生は自身の将来についてより戦略的に考えるようになっているようです。
対面接点の必要性
興味深いことに、就職活動前に対面での接点が必要だと考える学生は86.2%に達しました。これは、学生が企業との直接的なコミュニケーションの重要性を認識していることを示しています。
セクハラ防止策の評価
そして、セクハラ防止策に関しての学生の意識も調査されました。企業が防止策を義務づける法改正について知っていると答えた学生は30.3%であり、やはりセクハラ問題に対する関心が高まっていることが窺えます。学生から最も評価された防止策は「夜間の面会禁止」で60.2%の支持を得ており、次に「面会時の飲酒禁止」が56.5%と続きました。このデータは、学生たちが自身を守るために求める環境の変化についての証左とも言えます。
結論
この調査結果は、2026年卒業予定の学生たちが直面する就職活動の実情を反映していると言えるでしょう。給与や待遇だけでなく、就職活動におけるセクハラ防止策にも高い関心を持っていることが明らかになりました。企業にとって、学生からの評価を得られる環境を整えることは、今後ますます重要になってくるでしょう。