山陰地域の観光振興を目指して、教育プログラムが始動
島根県と鳥取県が連携した「山陰ツーリズム人材育成塾」が、地域活性化に向けて新たなステップを踏み出しています。昨年度の視察に続き、今年度は具体的な観光振興策の実践を目指す視察合宿が開催されることが決定しました。本プログラムは、山陰地域の特性を活かした観光人材を育成することを目的とし、2023年で5年目を迎えます。
プログラムの概要
この育成塾は、観光に関する幅広い知識を網羅した教育を提供します。受講者は、専門家からの成功事例やノウハウを学ぶ「知識習得講座」を全8回開催され、さらにその知識をディスカッションを通じてアウトプットしていく「ゼミナール」を全10回実施します。また、実際に成功している観光地の視察を行い、実践的な学びを深める「視察調査」も行われます。これらの活動を通じて、受講生は地域資源の価値化や観光ビジネスの展開に必要なスキルを身につけることができます。
視察合宿の詳細
今年度の視察合宿は、11月18日から20日にかけて行われ、受講生が地域を訪れ、観光事業を理解する絶好の機会となります。テーマは「地域の再構築と、地域内外との連携によるまちづくり」であり、具体的な視察先は、島根県の大田市温泉津町と大森町です。
プログラムスケジュール
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13:00 現地視察(街歩き)
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14:00 講義(古民家改修ビジネス・地域ブランディングなど)
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8:30 現地視察(街歩き)
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10:00 講義(世界遺産観光の取組)
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11:00 ワークショップ
これまでの歩み
このプログラムは、令和3年度に開始されて以来、毎年新たな受講生を迎えてきました。過去には、岡山県の矢掛町や鳥取県の八頭町といった地域を訪問し、実践的な学びを重ねてきました。具体的な視察先には、視察調査での各観光地が取り上げられ、それぞれの地域の特性や取り組みを学ぶことができます。
終わりに
山陰地域の観光資源を活かした人材育成が進められる中で、受講生は地域の課題に対する理解を深め、観光振興策を具体化していくことが期待されています。地域社会への貢献を目指すこのプログラムに、多くの関心が集まることを願っております。