車内放置防止システム実証実験
2022-12-22 16:20:01

AI搭載!子どもの車内放置防止システム実証実験開始 ~アイシン、刈谷市と連携で安全な未来へ~

AI搭載!子どもの車内放置防止システム実証実験開始~アイシン、刈谷市と連携で安全な未来へ~



近年、増加している子どもの車内放置事故。この深刻な社会問題に対し、株式会社アイシンが画期的な解決策として開発を進めているのが、「子どもの車内放置検知システム」です。そしてこの度、愛知県刈谷市と連携し、実証実験が開始されました。

このシステムは、薄型ミリ波レーダーセンサーとAI技術を融合させたもので、車内に残された子どもの生体反応を正確に検知します。微細な胸の動きを捉え、子どもとそれ以外のものを的確に識別する高い精度が特徴です。

実証実験:3つの幼稚園で検証

刈谷市内の幼稚園3園(大和学園刈谷大和幼稚園、名古屋カトリック学園暁星幼稚園、刈谷市立しげはら園)の送迎バスにシステムが導入され、2022年12月~2023年2月にかけて実証実験が行われました。

実験では、①センシングによる検知と通報、②運転手への点検促し、③園児による緊急通報ボタンの3つの機能を検証。実際の運行環境下でシステムの有効性や課題を洗い出し、実用化に向けた改良に役立てます。

高い精度と多機能性

システムの心臓部であるミリ波レーダーセンサーは、高い解像度で対象物を識別。子どもが呼吸する際の胸の僅かな動きを検知することで、正確な識別を実現しています。この技術は、アイシンが自動車技術で培ってきたノウハウの結晶です。

さらに、運転手への注意喚起機能や園児自身による緊急通報ボタンなど、多角的なアプローチで子どもの安全を守ります。万が一の事態を未然に防ぐための様々な工夫が凝らされています。

社会貢献への取り組み

アイシンは、このシステムを後付け可能な商品として販売することを検討しており、より多くの場所への導入を目指しています。単なる企業活動の枠を超え、社会貢献という強い意志が感じられます。

未来への展望

今回の実証実験は、単なる技術検証にとどまりません。アイシンの「移動に感動を、未来に笑顔を」という経営理念を体現する、社会課題解決への挑戦です。子どもの安全を守り、安心な社会の実現に大きく貢献する取り組みとして、今後の展開に期待が高まります。

刈谷市スマートシティ構想との連携

今回の実証実験は、刈谷市の「刈谷スマートシティ」構想の一環として行われています。この構想は、先進技術を活用し、市民生活の質を高めることを目指しており、アイシンのシステムは、その重要な一翼を担っています。

まとめ

アイシンの子どもの車内放置検知システムは、高い技術力と社会貢献への強い意志に基づいた画期的な取り組みです。実証実験の結果を踏まえ、更なる改良を重ね、一日も早く実用化されることを期待しています。このシステムが、多くの地域で導入され、子どもたちの安全を守り、親御さんたちの不安を解消することに繋がることを願っています。

会社情報

会社名
株式会社アイシン
住所
愛知県刈谷市朝日町2-1
電話番号
0566-24-8441

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