釣島灯台から送る特別ラジオ番組
2024年11月1日、愛媛県松山市の釣島灯台から「灯台ラジオ」として特別な生放送が行われます。この番組は、詩人でありラジオDJ、漫画家、映画製作にも携わる杉作J太郎さんが発起人となり、俳優や作家のリリー・フランキーさんをゲストに迎えることで実現しました。
釣島灯台は日本で最も古い灯台の一つで、1873年に初点灯されました。その場所は松山港から遠く離れた位置にあり、定期船でしかアクセスできないため、地域の観光資源としての可能性は大きいものの、交通インフラには様々な課題を抱えています。
杉作J太郎さんは、昨年度の「釣島灯台・旧官舎150周年記念シンポジウム」に参加した際、灯台の重要性を再認識しました。「暗闇を行く船に光を届ける灯台と、人の心に灯を灯す灯台は似ている」という彼の言葉には、灯台の持つ深い象徴性が感じられます。
このラジオ番組の目的は、釣島灯台の歴史とその魅力を広めることです。灯台近くの旧官舎から生放送される放送は、特に一般の観覧は許可されていないため、リスナーは特別な体験を通じて灯台の魅力を感じられます。
番組詳細
- - 放送日時: 2024年11月1日(金)15時40分~18時15分
- - 放送場所: 釣島灯台・旧官舎(愛媛県松山市泊町1433)
- - 出演者: 杉作J太郎(詩人・ラジオDJ・漫画家・映画製作他)、リリー・フランキー(俳優・ラジオDJ・作家・イラストレーター他)
- - 視聴方法: 愛媛県内の方はラジオ(FM91.7・91.2、AM1116)またはradikoで、愛媛県外の方はradikoプレミアムからお楽しみいただけます。
釣島灯台の歴史と意義
釣島灯台はその設計を英国人技師ブラントンに依頼され、愛媛県内で最も古く、国内で現存する灯台の中でも9番目に古いとされています。灯台の近くには以前は官舎がありましたが、現在は松山市に引き継がれ、去る1995年からは復元・保存作業が進められ、2023年には国の重要文化財に指定されました。
灯台の存在は、地域の景観を彩るだけでなく、航路標識としても重要な役割を果たしています。灯台は単に船舶交通の安全を支えるだけでなく、地域の歴史や文化をも象徴する存在です。この呼びかけを通じて、地域住民たちが灯台を大切に思い、愛し続けることが期待されています。
この番組を通じて灯台の魅力が再発見され、釣島が新しい観光名所となることを願っています。