DigiKeyとTracePartsが手を結びCADモデルの拡充を実現

DigiKeyとTraceParts、CADモデル提供を強化

近年、エンジニアリングの現場においてデジタル化が進む中、DigiKeyは新たにTracePartsとのパートナーシップを発表しました。このコラボレーションにより、CAD（コンピュータ支援設計）モデルのダウンロードが拡充され、エンジニアや製品開発者にとって一層便利な環境が整います。

パートナーシップの背景と目的

DigiKeyは、電子部品のオンラインディストリビューターとしてその名を馳せる企業です。順調に成長を続ける中、設計プロセスの効率化というニーズに応えるため、CADコンテンツを多数持つTracePartsとの提携を決定しました。

TracePartsは、エンジニアリングや産業用機器の設計を専門とする世界的なCADコンテンツプラットフォームを運営しています。これら両社の強みを掛け合わせることで、より多くのエンジニアや製品開発者が、ダウンロード可能なCADモデルを手軽に入手できるようになります。これにより、製品設計の迅速化が期待されます。

提供される3D CADモデル

Cody Walseth氏、DigiKeyのデジタル製品オーナーは、「TracePartsの充実した3Dモデルライブラリを私たちの製品カタログに統合することで、設計者やエンジニアがスムーズに作業を進めることが可能になる」と述べました。この取り組みによって、CADツールを使用する際の負担が軽減され、構想から製品の仕上げまで、設計者の作業フローが大幅に効率化されるとされています。

両社の共通のビジョン

TracePartsの最高商務責任者であるLeia Sanderson Teixeira氏は、このパートナーシップに対して「両社はエンジニアと設計者が必要とする工具にシームレスにアクセスできる環境を整えるための共通のコミットメントを持っています。この取り組みにより、DigiKeyの顧客の設計体験が向上する見込みです」とコメントしています。

このように、DigiKeyとTracePartsの提携は、設計者たちにとって非常に価値あるリソースを提供することを目的にしており、その実現に向けて期待が高まっています。

TracePartsとは

TracePartsは、195カ国以上で130万社以上の利用者を抱えるCADコンテンツプラットフォームです。CAD部品ライブラリや製品カタログを提供し、設計から製造、さらには保守に至るまでのプロセスをデジタル化したソリューションを展開しています。エンジニアや設計者は、4600万点以上の2D図面や3D CADモデルへのアクセスが可能で、これらが設計作業の効率を飛躍的に向上させます。

DigiKeyとは

DigiKeyは、米国ミネソタ州に本社を置き、電子部品やオートメーション製品の商取引において高い評価を得ています。3,000社以上のブランドメーカーから1,590万点を超える部品を提供し、広範な在庫と迅速な出荷が可能です。また、エンジニアや設計者が効率良く作業を行えるよう、豊富なデジタルソリューションを提供しています。

このパートナーシップがもたらす新たなCADモデルの提供により、エンジニアや製品開発者がどのように業務を進化させていくのか、今後が楽しみです。